この季節になると熱中症になられる方が多くおられます。
皆さんはどのような夏の過ごし方をされますか?
今回は暑い夏を快適に過ごし
秋に備えるための夏の養生法をご紹介します。
夏の養生法
中国最古の医学書である『黄帝内経(こうていだいけい)』をご存知でしょうか?
この『黄帝内経(こうていだいけい)』は
約2000年前に書かれたとされる書物で
四季の養生法など書かれております。
その中の " 夏の養生法 " には下記のようなことが書かれております。
『夜は他の季節より多少ゆっくりで良いが、朝は早く起きる。
適度に汗をかき体の陽気を発散させるように心がける。
陽気を発散しないと体の中に熱がこもり心臓と肺に影響を及ぼし、秋には咳をするようになります。』
即ち夏での過ごし方が秋の季節に影響を及ぼすため
健康を保ち秋の季節に備えるための生活の仕方を伝えております。
夏はなぜ暑いのか?
夏は暑いから夏なのですが
それは『陽気』が多いからなのです。
『陽気』とは簡単に言うと活動的なエネルギーのことです。
夏はその『陽気』が多いから汗をかくわけで
体内の『陽気』が皮膚を通じて外界に出て発散し
代謝して血液を循環させ爽やかに過ごせます。
『陽気』をうまく発散しないと
どんどん体の中にこもってしまい
体が暑さを感じるようになります。
そうなると暑さを押さえ込もうとして
冷房や冷たいものを求めるようになるのです。
(イラスト・林早苗さん) お借りしております。m(_ _)m
しかしこのような体を冷やすことを続けてしまうと
胃腸が冷えて余計に熱がこもってしまい
食欲不振や下痢になります。
※汗の流し過ぎもエネルギーが不足し体力および消化力の低下を招くため、適度な涼を取る必要があります。
そのため人間も自然界の変化に従って心がけるべきということです。
クーラーや冷たいものは極力控えるようにし
適度に汗を流して『陽気』を発散させられるように
心がけると良いです。
食事はどうすれば良いのか?
食事におきまして穀物類などの『糖質』を多く含む食事は
非常に消化に負荷がかかり体力の消耗に繋がります。
また糖質の『糖』としての働きは
水分と非常に混ざりやすく体を冷やす性質があります。
水分と混ざると血がドロドロになり血流を悪くします。
血流が悪くなると代謝や排泄する力も低下し
免疫力も低下します。
そのため糖質を多く含む食事は避けるように心がけると良いです。
陽気を発散させるための注意事項
1、エアコンに当たり過ぎない。
2、冷水や冷たいもの控える。
3、寝不足に注意する
4、糖質を多く含む食事を極力控える。(※米、パン、うどん、パスタ、果物、お菓子など)
5、ランニング、スポーツ、筋トレなどは控える。(※腎臓の力が低下し消化力も一緒に落ちてしまうため)
養生法で1番大切なことはあくまでも自然のままにと言うことです。
自然の風に当たりながら自然のままな生活を心がけると良いです。
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