最近感銘を受けた言葉。to 子供達のご紹介。 | 何処にも売っていない、藍染め作品集。

日曜日の毎日新聞に、アカデミー賞でメーキャップ&ヘアースタイリング賞に輝いた辻さんの記事が載っていた。辻さんは48歳、私の4つ上か。以外と年齢が近いんだと今気付いた。ハリウッドで、第一線で、しかもゲリーオールドマンからのオファーで、カムバックして時の人になった現代美術家。

 

監督やプロデューサーの意見に合わせてどんどん変更されてしまう仕事に悩んでいた彼は、特殊メークの巨匠の80歳誕生祝いに、実物の倍の銅像を贈った。巨匠は涙を流して喜んだという。その後、ゲイリーオールドマン(59)もこの銅像を目にし、いつか仕事をしたいと思うようになった。

 

辻さんは07年、08年にアカデミー賞候補に選ばれたが心は晴れなかった。晩年の巨匠は「後悔している事が多い。」と良く語っていた。自分は死ぬ時に幸せだったと思えるだろうか。考え始めた。12年に映画界を離れ、現代美術家として銅像作りに専念。題材は子供の頃に困難を抱えながら物事を達成した人々。顔にこだわるのは、年を重ねる程内面が反映されると思うからだ。

 

大人の顔色を伺っていた少年は今、内面を表現したいために表面を作っている。生き方を考えながらの制作過程は「自分に向き合う事になる」という。

 

「有名とか賞とか、死ぬ前にはどうでも良くなると思います。一番大切なのは自分で何を感じるか。周りがどう見ているかを気にし過ぎているから、行き詰まってしまう。賞は光栄ですが、過去のもの。それにとらわれていきているわけにはいきません」

 

この言葉に触れた時、素晴らしい人だな〜と深く感銘した。今書き写していても、また新たに感動してしまう。あんなに大きな賞をもらって、もう過去だと言えている潔さは、何処か武士のような侍のような、日本の心を感じてしまうからかも知れない。

 

自分は、まだまだ野原を歩いている所。この先の人生でこんな言葉を言えるようになってみたい。死ぬ時に、こいつだけは手放せない。なんて言ってみたいけど、みんな持ってって、そして入らないよ。と言われて、終わりかな〜。笑い合える仲間がいたら、幸せだな〜。

 

最新のリメイク作品/がまのフグオくん 2,500円

 

印半纏生地をがま口にして、ハトメが目にして、閉じると中生地の対面に描いた点と重なり、目玉が現れる仕掛けとなっております。

 

 

新種のminigama/1,500円

 

小銭入れとして、懐刀のようにしまって頂きたい一品。半纏の角字柄が何ととも言えない愛嬌を生み出しています。

 

 

明日のアミューズミュージアム4階/作家直売会で、いくつか持参しますので、興味ある方はお手にしてみてください。

 

bluehands