扉の向こうへ 未来編 9 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

難しい事は考えず

今回のツアーを楽しんで頂く事だけを考えよう

今は石塑粘土アートだ

 

「社長、俺は何をすればいいですか?」

 

副社長に頼めることは限られてる

俺が8人の方を順に見て回るしかない

 

「アクセサリーのデザイン資料を渡して」

 

「了解です」

 

やる気満々の副社長は

笑みを浮かべながら

テーブルに資料を置いていく

 

アクセサリーを作る人が5人

マグカップが3人

 

最初にマグカップ班の説明をして

その間、アクセサリー班は資料を見て

デザインを決めてもらう

頭の中でシュミレーションしていると

ドアを叩く音がした

 

「はい、どうぞ」

 

Masterかな?

副社長も気になるのか

ドアの方に視線を向けた

 

「お邪魔しま~す」

 

入ってきたのは豆屋さん

ポカンとした表情で固まると

いつもの柔らかい笑みを浮かべて

 

「助っ人に来たよ」

 

来た理由を教えてくれた

俺としては有り難い

 

「Masterが呼んでくれたの?」

 

何にも言ってなかったけど

 

「画伯が社長が大変そうだから

 豆屋を呼んでやれって言ったらしい

 当の画伯は館内を散策中だったけど」

 

「へ?

 散策中って ・・・

 絵を描く人たちの相手は ・・・」

 

「絵は直ぐには描けないって言ってた(笑)

 まあ、Masterが近くに居るから

 いざとなったら彼奴も

 アドバイスくらいなら出来る」

 

心配はいらないよって顔で笑う

確かにMasterオールマイティーだからな ・・・

未だ彼の正体は分からない

(謎が多いんだよ)

豆屋さんは大体の正体は把握してるんだけど

 

二人ともまだ

待ち人には会えていないらしい

 

「じゃあ、お願いできますか

 この粘土でマグカップを作る方が

 3名いらっしゃいます

 そちらでお手伝いをお願いします」

 

「ふふ ・・・ 江戸でも陶器つくりをして

 こっちではマグカップ作りか ・・・

 楽しいからやるよ ・・・

 この粘土は石の粉だな

 出来上がりは陶器みたいになる

 強度もあるし乾きやすい

 一日は置かないと色は付けられないぞ」

 

粘土を見ただけで

大体を把握する豆屋さん

流石、幻の陶工蒼灯さんだ ・・・

 

「作ったことあるんですか?」

 

「あるよ

 乾いたら思い通りの形に削れる

 間違っても作り直せるから

 轆轤を回すよりは

 手軽にできる」

 

頼もしい助っ人だな

豆屋さんの轆轤を回す姿

見てみたいけど

それはまた別の機会だな

 

「じゃあ、お願いします」

 

全幅の信頼を寄せる人が

二人も来てくれたお陰で

スムーズに進みそうだ

 

「了解」

 

豆屋さんはマグカップチームカップのテーブルに歩いていき

粘土の説明を始めた

 

 

「社長、頑張ってくださいよ

 人数は社長の方が多いんですからね

 俺は館内を散策中の画伯と話して来ます」

 

 

は?お前だけ狡くない?

でも、ここに居ても

何も出来ないもんな ・・・

 

 

副社長はさっさと部屋を出て行き

豆屋さんと俺で

石塑粘土アート教室を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

皆様、素敵な作品をおつくり下さいね

 

 

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