Magic hour 23 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

音楽会の第一部

歌い手はここではない松岡邸が中心

歌を謳う人たちに合わせて

ダンスとコーラスに参加する

事前に担当曲を決めてはいたが

正直、誰も憶えていない(俺も言わずもがなだが)

全員で練習してすべて覚えたから

誰が出ても問題はない

 

MC担当の緋~ちゃんとショ~ンは

台本は全く役に立たないと

早々に捨て去り

好きかって言いながら進行する

 

 

「ショウ先生が出てくれるとは(笑)」

 

そこ苦笑いすると

気を悪くすると思うな ・・・

 

「そりゃ、ちびっ子のお願いは断れませんよ」

 

「確かに、そのようですね

 では、次の曲は『ありがとうのうた』

 コーラスとダンスは

 智翔旅行社&風っ子貸衣装店の5人です」

 

そこは紹介いらないって

むさくるしい男5人が歌って踊るんだから

興味を示す奴はいないって ・・・

 

「社長、真ん中ですよ」

 

次男がニヤリと笑う

 

「そこは三男でいいんじゃねえ」

 

「だめだって」

 

思いっきり背中をたたかれた

(少しは加減しろ)

 

「じゃあ、長男!

 お前が一番向いてる」

 

「往生際が悪いよ

 副社長と並んで

 俺たちは後ろ!」

 

確かのそうだったけど ・・・

 

「ほらほら、さっさといく!」

しかめっ面の蒼ちゃんに睨まれ

急いで舞台に並ぶ

 

俺たちの声が重なり合って

光に溶けていくなら歌うよ

 

 

「むさくるしい5人なのに

 最高のハーモニーでしたね」

 

ショ~ン、むさくるしいは余分 ・・・

 

「あはは ・・・ 確かに

 彼らのハーモニーは最高でした

 あちらにも届いてると良いですね」

 

それを願うよ(笑)

 

「さて、次の曲はちびっ子たちが頑張ってくれます」

 

「ちびちゃ~ん 用意は出来た?」

 

「は~い!」

 

5人が元気よく返事をする

 

「では 『ユメニカケル』!」

 

5人の妖精君たちが軽やかに舞台に出ていく

(今回は飛ぶの禁止)

 

それにしても可愛らしい衣装だ ・・・

天使の声(妖精の声)は

この庭に住む妖精をもコーラスに参加させ

二つの会場の声と重なり

7色の光が織りなすオーロラとなり

ゆっくりと光の粒になって

母星の大地に降り注いでいく

 

「凄い光景 ・・・」

 

思わず感嘆の声を上げると

 

「純真無垢な妖精だから成し得る光景

 これを見てる人たちはLUCKYなんだよ

 本来は姿も見えないし声も聴こえない」

 

「でも ・・・ ずっと昔から存在してた」

 

俺はそれを知ってる

 

「ああ、彼らはずっと人の世界と

 寄り添っていたからね」

 

「それを忘れてしまったのが俺たち ・・・」

 

「その通りだよ」

 

蒼ちゃんが俺たちの世界を

切り離そうとした理由が

分かったような気がした 

 

「ショ~ン ・・・起きてる?」

 

緋~ちゃんがショ~ンの目の前で

手をひらひらと動かす

 

「ああ ・・・ 見えてる ・・・

 ただ ・・・ 目の前の光景が信じられなくて」

 

感動して言葉が出なかったのか?

風っこ3人も副社長も王子も

ぽかんとした顔をしてる

 

「ちびちゃん達が頑張った証拠だね(笑)」

 

さとち君たちが満面の笑みを浮かべて

手を振りながら戻ってくる

 

「次は俺たち全員が参加する歌!」

 

「みんな準備は出来てる?」

 

「できちぇる~!」

(さとちくん)

 

「出来てますよ!

 カズナリ、マサキ、ジュン行くよ」

(王子)

 

「楽しまなくっちゃね!

 ショウ行くよ」(大ちゃん)

 

「お祭りだから」(蒼ちゃん)

 

「社長、行きますよ!」

(副社長)

 

「俺は見てても ・・・」

 

「何を言ってるんです

 行きますよ」

 

次男に腕をつかまれて引っ張られた

 

「ちびちゃん、曲名は?」

 

「かーにばるないと ぱーと ちゅ~!」

 

チビちゃんの声で前奏が始まる

 

映像を見てる人たちも

一緒に笑顔で踊ってくれたらいいな

少しずつ ・・・ 母星が活気に満ちていくように ・・・

 

 

 

 

 

<続きます>