「よく似合ってるよ。」
長い髪を自分でバッサリ切った日
なんとなく不安になって あいつ 呼び出して
そしたら 見るなり笑顔で
まるで子供にするみたいに
俺の頭をくしゃくしゃにした。
俺より年上で
彼氏ともうまくやってる あいつは
こっちの気持ちも知らんと
いつも子供扱いする。
でも、なにかあったときは
あいつの笑顔と
「すばるなら大丈夫。」
っていう言葉で
自信持って前へ進める俺がおった。
ある日の夜中
いつも俺の方からかけてる番号が
コールしながら携帯の画面に出る。
「もしもし、どないしてん?」
なんとなく感じた嫌な予感は的中して
電話の向こうのあいつは泣いてた。
彼氏と別れた。
ずっと、うまくいってなかった。
そういうあいつに
なんて言っていいのかわからず
でも、俺なりに決心して言う。
「お前、今日なんの日か知ってる?
俺の誕生日やで。
誕生日迎えた途端
泣いてる女、慰めてんのは複雑やぞ‥
でも‥
最高の誕生日プレゼント
ありがとうな。」
あいつは訳がわからず
黙ったまま鼻をすすってる。
「誕生日に
お前に告白するチャンスもらえて
嬉しいわ。」
正直、どういう返事がもらえるかは
わからんけど
「すぐ行くから待っとけ。」
そういって
車のキーを掴んで
俺は急いで部屋を出た。

【END】