【最高の男たち】スピンオフ12 | 安田くんのえら呼吸。

安田くんのえら呼吸。

安田章大∞ブログ「わがままやけど…はよ逢いたい」
(2013.7.20〜2017.2.13)

安田くんのえら呼吸。
(2017.2.14〜)



あいつが出て行ってから数日後の朝。

台所からの物音と懐かしい匂いで

目が覚めた。





すぐにあいつやってわかったから

ベットから飛び起きて

でも、部屋出る前に

一呼吸おいて

冷静さを装って

いつも通りの顔でリビングのドアを開ける。





女「あ‥、おはようございます。」





いつものエプロン姿と

いつもの笑顔。





揺すぶられる気持ちを必死で抑えながら

何事もなかったように言う。





渋「なんや‥帰っとったんか。」





女「何日もすいませんでした。

今日からまたよろしくお願いします。」







こいつと離れるために

俺から仕掛けたのに

また、こいつと一緒におれることに

喜んでる俺がいてる。









女「ただちょっとお願いがあるんです。」





いきなりの言葉にちょっと驚きながらも

女の話しを聞いた。





渋「なんや?」





女「お休みもらってた間に

住む家を決めてきました。

こちらでのお仕事は

今までどうりきちんとしますので

新しい家からの通いにしてもらえませんか?」









いつまでも未練がましい俺とはうらはらに

こいつは休んでる間に

気持ちの整理をして

家まで決めて

全て割りきって戻ってきたんや。







渋「お前の好きなようにしたらええ‥」






それからは一言も喋らず

あいつが作った朝飯を久しぶりに食べた。