【最高の男たち】7 | 安田くんのえら呼吸。

安田くんのえら呼吸。

安田章大∞ブログ「わがままやけど…はよ逢いたい」
(2013.7.20〜2017.2.13)

安田くんのえら呼吸。
(2017.2.14〜)



あの頃は‥


定職にも付かずフラフラする毎日で

気に食わんことがあったら

テキトーなヤツに絡んで 路上でケンカ。





今思えば、あの日もクソガキ相手に

ムチャクチャやってもうて

そんな俺を助けてくれたのが あの人やった。












‥3年前‥





「もうその辺でやめとけ。」





その人は 俺の目の前に立ちはだかると

振り上げた手を掴んだ。





そばには いかにも

その筋の者やという風貌の人間がふたり。





ヤス「なんやねん、離せやっ!」





その人の手を振りほどいた。





「えらい威勢のえぇ にぃちゃんやな。

そんなに 力 有り余っとるんやったら

うちの組に来るか?」





思いっきり睨み付ける俺。





「目付きもえぇがな(笑)

まぁ、気ぃ向いたら

渋谷 言うて訪ねてこい‥」





その瞬間、さっきまでやりあってたヤツが

叫びながら俺の背後に迫ってきた。





手にはバタフライナイフ。






その渋谷という男は咄嗟に俺を突飛ばした。





転げた体を起こし目線を上げると

アスファルトにポタポタと落ちる血液。



手の中でナイフが勢いを無くす‥。





渋「おい‥クソガキ‥

ここは俺らの縄張りや‥

俺らの縄張りで‥

こんな‥しょうむないもん振り回されたら

困るんやけどなぁっ‥!!」





相手のヤツがビビって腰を抜かすと

渋谷の側にいてた人間が

その男の引きずりながら 車に押し込んだ。





そして、もうひとりの人間が

車の中から出してきた手拭いで

渋谷の手をぐるぐる巻きにしている。





渋「さっきの話しやけど

まぁ 前向きに考えてみてくれや。」









唖然とする俺にそう言い残して

車に乗り込んだ。















‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥





女「そんな命の恩人を裏切って

逃げていいの‥?

私の為やったら‥」





ヤス「お前の為と違う‥

俺の為や‥。

お前のこと愛してるから

こんな世界から抜けて欲しいんや。



明日、若頭に会いに行ってくる。

絶対、お前のとこに帰ってくるから‥。」








自分の震えをごまかすように

女の体を力一杯 抱きしめた。





最後の夜になると

覚悟を決めながら‥。