【最高の男たち】4 | 安田くんのえら呼吸。

安田くんのえら呼吸。

安田章大∞ブログ「わがままやけど…はよ逢いたい」
(2013.7.20〜2017.2.13)

安田くんのえら呼吸。
(2017.2.14〜)



マルと大倉に呼び出されたのは

普段、組のもんが寄り付かんような

小洒落た茶店。




その茶店の一番奥で

真剣な面持ちで座っているふたり。




「ここ、コーヒーひとつ追加!」




近寄りにくそうにしている

ウェイトレスに注文してから

ソファーに腰を下ろした。




ヤス「こんなとこ呼び出して、どないしてん。」




マル「章ちゃん‥実はな‥その‥‥」




大倉「マル、俺が言おか。」




マル「いや、大丈夫、俺が言う‥」




ヤス「なんやねん。」




マル「あのな、俺、見てもうてん‥」




ヤス「なにをや。」




大倉「ヤスが‥‥若頭の‥ぁの‥

‥ネェさんと‥一緒におるとこ‥」




俺は黙ってタバコに火をつけた。




大倉「まさか、手ぇ出してないよな?」




ヤス「‥‥‥‥‥‥‥‥」




大倉「ヤスっ!!」




コーヒーを持ってきたウェイトレスが

逃げるように去っていく。




ヤス「本気なんや。」




マル「章ちゃん、マジで言うてんの?

なぁ、わかってる?

あの人は若頭の女やで。」




ヤス「わかってる‥。

わかってるけど

もう、あいつと離れることできひん‥。」




大倉「じゃあ、もう覚悟はできてるんや。」




ヤス「まぁな‥。」




大倉「生きて抜けることなんてできひんかもやで。」




ヤス「そう‥かもな‥」









二、三回 吹かしたタバコをもみ消して

少し冷めたコーヒーに口をつけた。




小洒落た茶店のコーヒーは

俺の口には合わなかった。