このまま帰る気にはなれなくて
彼が戻るのを待つことにした。
私がこの部屋にいることを想定してか
何時になっても戻ることはなかった。
そして明け方近く‥。
まさか‥と思い、雨の中 並木道へ向かう。
すると あの桜に
もたれるように座って眠っていた。
「丸山さん!!」
頬を軽く叩きながら、名前を呼んだ。
「‥ぅ‥ん‥っ‥」
薄く目がひらく。
「丸山さん!何してるんですか?!
こんなことして風邪でも引いて、
お仕事に影響が出たらどうするんですか!」
私の勢いに圧倒される。
「ごめん‥なさい‥。」
「さ、ホテルに戻りましょ。」
私の笑顔に少しホッとした顔をして
ゆっくりと立ち上がり
ホテルへ戻った。
*ホテルの部屋*
ベットの縁を背に床に座り込み
肩を落としていた。
少しの沈黙の後に彼が口を開く。
「あの‥さっきは‥無理矢理‥」
全てを言い終える前に
両手で彼の頬を包み込み
キスをする。
「‥ぇっ‥?///」
突然のことに驚きが隠せない様子。
「私、丸山さんのこと好きですよ。
だからもう、いいです‥。」
すると、彼は目を潤ませながら言った。
「僕は‥いつまでも‥
あのことが忘れられなくて‥」
「無理に忘れようとしなくていいんですよ。
ちゃんと彼女のこと覚えててあげて。
そういうのも含めて
丸山さんのこと大好きだから‥」
「‥‥ありが‥とう‥」
「さ、そしたら丸山さんは
お風呂に入ってください。
ほんとに風邪引いたら大変だし‥」
すると彼がボソッと言う。
「隆平‥。」
「えっ?」
「これからは丸山さんじゃなくて
隆平‥。」
「‥りゅう‥へい‥?」
そして、私の目を真っ直ぐに見て言う。
「僕と付き合ってくれますか?」
「ぇっ‥」
「僕と付き合ってくださいっ。」
彼の顔をじっと見つめると
全てを決心した顔だった。
「私で‥よければ‥」
なんだか恥ずかしくなって
うつ向いていると
私を自分の胸へ引き寄せて
力一杯 抱き締めた。
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