古今東西の妖精や精霊・スピリチュアルにまつわる作品を取り上げていくコーナーです。

 

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スタジオポノックの最新作です!

 

映画『屋根裏のラジャー』予告 2023年12月15日公開

 

特報

 

 

スタジオポノックとは?

 

「かぐや姫の物語」や「思い出のマーニー」をプロデュースした西村義明さんが、スタジオジブリ制作部門解散を機に立ち上げたアニメーション制作会社です。

 

 

かんたんなあらすじ。

 

予告編にも出てくるラジャーという金髪の男の子。彼は実際の人間ではありません。少女・アマンダが作り出した想像上の友達です。アマンダ以外には見えませんし、声も聞こえません。

ある日、アマンダの家に不審な男性がやってきます。彼は黒い服を着た女の子のイマジナリーを連れています。ラジャーはある理由でこの男性に狙われることになります。

 

アマンダが事故で昏睡状態に陥り、ラジャーは存在自体が消えかかってしまいます。

行き場を失い街をさまようラジャー。不思議な猫の導きで他のイマジナリーたちと出会い、アマンダを救うべく行動を起こします。もう一つの脅威である謎の男性の影にも追われながら…。

 

 

映像表現のすばらしさに注目!

 

この映画は原作があるようですが、一つの作品として非常に高い完成度だと感じました。他の何にも似ていないオリジナルを生み出そうとしていると思います。


演出が丁寧で素晴らしかったです。物体や人物の重量の表現や、存在が見えているのかいないのか、体力の有無、気持ちの揺れ動きといったところがしっかり映像と音声によって表現されています。

 

説明台詞が極力省かれているので、よく観察しながら鑑賞するとより楽しめると思います。

 

 

みどころを挙げるならココ♪

 

私は基本的にはネタバレが気にならない方です。このブログでも映画や本についてはどんどん内容の核心に触れながら意見を述べてきました。しかしこの作品については差し控えたいと思います。

この物語を劇場で体感していただきたいです。

 

核心に触れない程度に何かひとつ取り上げるとすれば…特筆すべきは悪役が非常に恐ろしい事でしょうか。この点は物語の質の良さを決める大きな要素だと思っています。

 

映画館で近くの座席に子供がいましたが、怖いシーンだけ見ないようにしているようでしたえーん

(気持ちはわかる!だって本当に怖かったもん!)

 

 

まとめ

 

心理学に造詣が深い方、スピリチュアルなことに興味がある方には特におすすめしたいなと感じました。

また、本や映画が好き、物語が好き、空想が好き、創作活動が好き…という方もきっと心に響く部分があるのではないかなと思います。

 

人間は大人になってからも挫折したり傷つく事があります。そんなとき、子供の頃に自分を助けてくれた世界がもう一度助けてくれます。

たとえ忘れてしまっても、空想の世界は心の中で生き続けています。きっとそれが《本当の愛》と言われるような何か、なのではないでしょうか。

言い換えれば、自己愛だとか健全な心の在り方といった感じかもしれません。

 

 

いま私たちの身の回りにあるものはすべて、他の誰かや自分自身が「もっとこうだったらいいな」と空想したから出来たものです。

ひとりひとりの心に光が灯って、明るい物語を作っていける人が増えていったらいいなと思います。

 

yucca.

 

 

プロデューサーの西村義明さんと監督の百瀬義行さんの対談を見つけたので貼っておきます。