僕は身震いした。
次々と押し寄せる、似たようで異なる疑問を抑えることもできない。
何を意味するのか?―――これがどうやって現実化するのか?そして今、彼女は僕をどう思っているんだろう?
最後にわいた疑問には答えることができた。優柔不断で我侭な自分において、この中身のない半生を彼女に無理強いするならば、彼女は確実に僕を嫌うだろう。
でも、そこには更にぞっとさせるものがある。もっと悪いイメージが僕の頭の中にあった。
僕自身の瞳はモンスターの瞳となり、人間の血の色と同じ深い真紅の色をしている。僕の青白い腕で壊されたベラの身体は、徐々に生気を失っていく。とても具体的で、かつ鮮明なイメージだ。
これを見た僕は立ち上がることができなかった。姿勢を保つことなどできなかった。イメージを意識から払いのけ、何か他のものを見ようとした、何かもっと別の何かを。もう一度、生きている彼女の表情をイメージしようとしたが、頭の中に最後に浮かんだ映像が頭から離れない。どんなイメージも役には立たなかった。
アリスの予知した、暗い未来のヴィジョンが僕の頭の中を満たし、僕は内面的な激しい苦痛にもがいた。そうしている間にも、モンスターは僕の中で歓喜にあふれ、成功する見込みがあると可能性に酔いしれている。吐き気がする。
そんな事を許せるはずがない。この未来を何とか回避しなくてはならない。アリスのヴィジョンが僕に指示してきたような事なんかするものか。僕には違った未来を選択することができる。いつだって選択してきたんだ。
そうしなければならないんだ。
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ついに第4章、終了です!!
ここまでで、原作の89ページが終わりました(^^;
カレン家の家族会議、いかがでしたでしょうか?
中々うまく表現できず、ほぼ直訳で申し訳ないのひと言です(--;
次回は第5章 Invitations ♪
意味は勧誘とか誘惑とか☆
ベラとの絡みなど、本編と比較してみると
さらに面白さがましてくると思います☆
さあ、第5章!頑張りましょう!!