父が風呂場へと姿を消し、シャワーの音が聞こえてくる。


すると、我が家の飼い犬はすっくと立ち上がり、


顔半分だけ除かせて、風呂場を確認するのだ。


しばらくすると犬は静かにもどり、まず自分の部屋へといく。


ドアが閉まっていて入れないと分かると、


今度は上の階へあがろうと階段を上る。


階段を上りきるところで、犬は上の階の住人にみつかりブロックされる。


すごすごと戻り、深いため息をついてソファーの上に横になる。


数分後、アラームがなり「風呂場へこい」の合図が鳴った。


犬は首をうなだれ、静かに風呂場へと出頭していったのであった。