遅くなったけど子育て日記の続きです。

果たして立派なヒョンジンに育てることができるのでしょうか。


前回私が仕事に行ってる間、ダンナの頭の中はほぼほぼ✨のことでいっぱいだったわけですが、でももう1つ熱中していたことがありました。

「俺はスロット一筋でヒョンジンを食わしていってみせるぜ!」

ブブーブブーブブー←失敗の音

「くそ!もう1回」

ブブーブブーブブー

「まだまだ!」

ブブーブブーブブー

「あきらめるなー!」

ブブー

「あきらめろや」

「はい・・・」

と、全くできもしないミニゲームのスロットに、意地になって挑み続けていたダンナでした。

ミニゲームはたぶんご機嫌度を上げるためのもので、これで養育費を稼ぐとかではないんだけど、ダンナは自分の中で勝手に「スロットでお金稼いでヒョンジンに豪華なピザを食べさせる」とかいう独自のミッションを設定して遊んでるわけなんです。全部成功したから(しないけど)トッピング全部乗せだぞ!とか、1回しか成功しなかったから今回はサラミだけなーとかね。(もちろんダンナの頭の中だけの話で、画像はいつも同じピザ)

まぁ普通にアホなんだけど、でもこういうことができる人は長く遊べる才能があると思う。

ちなみにゲームは他に2つあって、ペンラが光ったら押すやつと、落ちてくる音符にカーソル合わせるやつ。

どれもタイミング系でダンナも私も苦手なので、ヒョンジンは結局いつもアメリカンのSサイズ笑。

まぁでもたぶんペンラのやつが一番簡単なんじゃないかな。

だけど私は基本的にゲームで機嫌は取りません。

ダンナはおやつはご飯の仲間だと思ってるけど、おやつは確かゲーム同様ご機嫌度上げるやつだよね。

だから私はゲームじゃなくておやつあげます。

その方が手っ取り早・・・いやえーとえーと、あ、情操教育になっていいかなと。

だからもう、ヒョンジンが丹精込めて育てたイチゴを畑で摘んで、摘んでるとこ動画撮って可愛く編集してTikTokに上げて、あとイチゴのビタミンC含有量について学んだりもして、自然の恵みに感謝しながら美味しく食べて、最後に絵日記まで書いて、忘れない今日の思い出フォーエバーってくらいの気持ちでイチゴあげてます。

・・・ウソごめん、ゲームすんのがメンドクセーだけです。


そんな風にそれぞれのやり方で生後2日目のヒョンジンを育て、そして3日目の朝。

「やばいヒョンジン入園したっぽい!!」



気がついたら幼稚園帽子かぶってた。

私が先に気づいてダンナに見せたんだけど、それ見たダンナ、

「うお!可愛い・・・!」

ごめんダンナ、歯磨き粉吹きそうになったぜよ。

この日は2人とも仕事で、一応私がヒョンジン連れてく予定だったけど、今日は事務仕事じゃないからあんまりお世話できないかなーと思ってた。

そしたら幼稚園ヒョンジンの可愛さに正気を失ったダンナが、

「俺が株式会社○○(ダンナの勤務先)幼稚園に連れて行く」

あんた・・・ハマりすぎでしょ・・・。

「やめなよ、会社でたまごっち育ててるおじさん上司なんて見たくないでしょ」

「そんな堂々とやらねーよ」

「コソコソやってる方がキモいわ」

「鈴木(仮名)にしか見せねーよ」

出た鈴木、私の敵。

この鈴木さんという方はダンナの部下なんだけど、奥さんがステイなんですよ。

まだお子さんにお金がかかる時期なので、奥さんがCDとかグッズとか買うのを快く思ってない。

それはよく分かるのよ。理解できるのよ。

同じく金遣いが荒いオタク妻を持つうちのダンナに口説きたくなる気持ちも分かる。

でもダンナにたまごっちの値段バラしたのまじで許せんから!!← 一般的に騙す方が悪い。

「えっ3,300円とか言われてるんすか?めっちゃウソですよ。あれ送料も入れたら9,000円くらいっすよ」(言い回しは想像)

しかも百の位で四捨五入すんなや、一の位ですれば8,630円だぞい!!

久しぶりに怒られました。騙したからだよ・・・

でもなんだかんだで鈴木いいヤツなんですよ。

欲しいけど我慢しようとした奥さんに、プレゼントしてあげたらしいです。

なので鈴木家でもたぶん今絶賛子育て中だと思うけど、

「でも鈴木は会社に持って来ないと思うし、そもそもたまごっち自体に関心がないと思う」

「じゃあ布教する」

は?

「今日から俺の推しはヒョンジンだ!!」

すげえ寝言。

いやもう掛け軸にして床の間に飾りたいくらいの名言なんだけど。

まぁ本気じゃないのは明らかだけど、そんなこんなで結局その日はダンナが会社にヒョンジン連れて行きました。


で、その夜。

「持って来るってマジすか!?って鈴木に言われた・・・」

私が鈴木でもそう言うが。

普通一緒にたまごっちで遊ばないし、ましてや会社に持って行ったりしないだろ。

「でも鈴木んちのたまごっちの話も聞いてきた」

それによると鈴木家のたまごっちは、

・本体(もしくはカバー)の色:なんかよくわかんない色

・育ててるZOO:なんかよくわかんない動物

1個くらい分かれや鈴木。

あでも、どっちもうちのとは違うそうです。

本体の色は、グレー、白、ピンク、黄色あたりははっきりそう言えると思うから、スンミンかイエニなのかなと思う。

育ててるZOOはちょっと絞れないけど、一般の人があのドット絵パッと見で何の動物か認識できるのってリビくらいかもしれないよね。しかもたぶんまだこども顔だから、さらによくわかんないだろうし。

奥さんが誰ペンでどの子を育ててるのかは分からないけど、でも嬉しそうに遊んでるそうです。奥さんも鈴木もよかったね。

そしてうちのマジすかダンナは、その夜も相変わらず豪華ピザのためにミニゲームに熱中してました。スロットは飽きたみたいでカーソル合わせやってたけど、下手くそすぎてヒョンジンのピザもはやチーズすら乗ってなさそう。


はいそして、ヒョンジン生後4日目。



「やばいヒョンジンが服着てる!!」←私

「逆に今まで裸だったことを今どう処理していいか分からない!!」←ダンナ

いやダンナはわざとです。

私の声真似してオタクっぽいことを言ってるつもりなの。捨てたい。(待て)

で、この4日目の変化なんだけど、顔が完成形になったのもあるけど、気になるのはやっぱりこの服装じゃないですか。

この服私は学ランだと思ったのよ。昨日の幼稚園帽子からの流れもあるし、今度は学校に通うようになったんだなと。

でも朝は忙しいからダンナと意見交換してる暇はなく、その日は私が会社に連れて行って、私は事務仕事ヒョンジンはお勉強、みたいな一日を過ごしました。

そして夜。

「えーこれ学ランかぁ?まぁ言われてみればそう見えるか・・・」

予想外に学ラン説に難色を示したダンナ。

なんでよ、ボタンの感じとか学ランぽいじゃんと言い張ると。

「学ランって韓国にもあんの?」

はああああそうか!!言われてみれば!!

「えっじゃあ何これただの黒い服!?」

「黒とは限らないんじゃね?」

はああああそうか!!言われてみれば!!

「じゃあこの敢えてのボタンなに!?」

「ボタンじゃなくてご飯粒とかじゃん?」

はああああ!!・・・そうか?

「ピザしか食ってないじゃん!!」

「言われてみれば・・・」

他にもいろいろアホなこと議論した気がするけど、最終的には学ランではなく普通の服で、学校行ったわけではなく大人になっただけだという結論で落ち着きました。

だけどさ、さっき数えてみたんだけど、学ラン風になった日が小1だとして、毎日1学年ずつ進んでいくとすれば、今日が高3なんだよね。だからもしかしたら、明日朝起きたら卒業して学ランじゃなくなってる説もワンチャンあるかも?

調べればいいのかもしれないけど、答えを知ってる人生なんて面白くないじゃん。(調べるのがメンドクセーだけです)

(↑これ昨日の夜書いてたんだけど、今朝起きても残念ながら何も変化はなく、学ランから卒業説はやっぱりハズレだったわってことになりました)


そしてですね、この4日目の成長を「大人になった」と位置づけた時、そこでもう一つ議題が生まれたわけです。

「じゃあさ、これが最終形態ってこと?」

「そうかもな」

「え、じゃあこの先はさ、えーと、その、」

と、口にするのは気が引けるんだけど、察していただけますよね。

もちろん今すぐじゃないしヒョンジンのことも大事なんだけど、でも私はいずれクォッカを育てたい。ということはいつかヒョンジンとお別れしなくちゃいけないわけです。

ということをダンナに言うと、

「えー俺あいつの子可愛がれる自信ない」

まだ育てる気なんか、いい加減飽きろ。

ていうかクォッカのお世話は私が一人で全部したい。

「つーかヒョンジンとさよならするのが耐えられない」

推しだもんね。

・・・ぶは笑

いや笑うな私、ここから本題だから。

「でもお別れって死別じゃないだろ?」

これなんですよ。

「なんでそう思うの?」

「そんなの✨以上にアイドルが触れちゃいけない領域だろうが」

立派なヒョンジン育てるつもりが立派なオタクの片鱗育てつつある気がするけど、でもそれはアイドルに限らず避けたい結末だと思うのよ。

「・・・ん?そういえばうちの娘たちのたまごっちは死なないやついたような・・・?」

そうそれよ。

「いたよね?なんか置き手紙みたいなの残して旅に出る感じのような」

「てことはヒョンジンも俺に今までありがとうって置き手紙書いて」

「俺にだけかよ」

「じゃあお前の分もあるとして、とにかく最後は旅に出るのかもしれないってことだよな」

ただ問題は。

「でもさ、あの子たちのたまごっちは飽きて放置状態が続いた時に旅立った気がしない?」

同じことがSKZOOたまごっちにも適用されるなら、ヒョンジンが旅立つには私たちがお世話をやめなくちゃいけないってことで。

「俺に育児放棄をしろっていうことか?辛すぎる・・・」

だよね、私も辛いわそれは。

だけどこういう可能性もあるんじゃないかな。

「でもさ作る側もオタクが自分の推しが来るまで何度もやるって想定してると思うから、あらかじめ養育期間が決まってるかもしれないじゃん?所定の日数が経過するとSKZOOのみんなが迎えに来て、僕はみんなと一緒に行くねバイバイってなるのかも」

それだったら全てが収まるべきところに収まると思うんだよね。

「あー確かに、それが理想的かもな」

とダンナも納得して、この日の子育て会議は終了したんだけどね。


あれから、そこそこ長めの時間が経ちました。

「よし!!ヒョンジン、超豪華ピザ食えるぞー!!」

ダンナミニゲームめちゃ上達。

ではなくて。

みんなヒョンジンのこと迎えに来るの忘れてない?

ダンナも言ってたけど、養育期間を設定するなら長くて1週間だと思うのよ。人の興味はだいたいそれくらいが潮時なんじゃないかと思う。(うちのアレは特殊なので・・・)

ということはさ。

うーん。

うーんうーん。

うーんうーんうーん。

「あ"あ"あ"やっぱ無理だ!!」

何が無理かと言うと、

「✨在中ティッシュ2個ためてみたけど、ヒョンジンの不快そうな顔が可哀想で掃除せずにはいられない!!」

これダンナじゃなくて私です。

私でさえこんなにヒョンジンに愛着が湧いてるというのに、お世話やめるなんて絶対無理。

まぁ先のことは分からないよ。

でも今はまだこの日常が心地よいので。

うちのヒョンジンはダンナと私の自慢の立派なヒョンジンだけど、でもそれ以上にさ、幸せなヒョンジンでいて欲しいなって思います。


ということで。

子育て日記、ひとまず[完]。


お腹いっぱい幸せいっぱいな時の顔がめちゃ可愛いんだよね。