スンミン、誕生日おめでとう。

今日も一杯やる?





私が前に書いたアレを読んでないと意味不明な飲みのお誘いでしかないんだけど、あの頃から私にとってスンミンは、頭の中でジソンの話を聞いてもらいたい相手みたいになってたかも。

(アレって何?とか探さなくていいから、っていうか探さないでなにとぞ)


なんでなのかは分からなかった。

私が知ってるのはスンミンのほんの一面にすぎないから、私の話に相槌を打つのは完全に想像上のスンミンだけど。

いや想像って言うより創作だよね。私が求める答えを言わせてるだけ。

でもそれでもスンミンに聞いてもらいたいと思うんだ。いたずらっぽく笑ってからかって、そしてそれから穏やかに、うん、って頷いて欲しい。


スンミンの距離感みたいなものがなんとなく心地いいからなのかな。だからスンミンに聞いてもらいたいのかな。そう漠然と思ってた。

大きくまとめれば結局そういうことなんだと思う。

でももう少し具体的な理由に気づいた時がありました。

それはこれを聴いた時。



ペンミで歌う2人の映像と一緒に、記憶から蘇った場面がありました。

ジソンの調子がよくなかった頃の音番。

その日ジソンはパフォーマンス以外の出演は休んでて、でも1位発表の時はみんなと一緒にステージに出てきてて。

だけど一歩下がって静かに立ってた。

あからさまにしんどそうではないし、静かにだけどちゃんと周りに合わせた反応見せてたよ。

出てきてくれてありがとう、そこにいてくれるだけで十分嬉しいよ。そんな風に思ったけど、正直に言えばそれは思おうとして思ったことだったよね。

最初に見た時本当は、1位を喜ぶみんなとの温度差が切なかった。

でもやっぱりジソンの状態が気になるから、ジソンチッケム状態で何度も見たよ。

そして気づいた。スンミンの手の行方。

最初は銀テ持って楽しそうにしてたスンミンが、ふとジソンを見て背中に手を伸ばして。そしてそれから、ずっとジソンの背中をさすってあげてた。

ぴったり寄り添ってるわけじゃないし、ヒョンジンの陰に隠れてるし、それにスンミンもジソンもお互いに視線を向けるわけじゃないから、一度見ただけじゃ気づかなかった。

あの時、スンミン、って呼んで、その後に言葉が続かなかった。あえてお互いを見ないところから伝わる二人の信頼関係、きっと温かかっただろうスンミンの手、私が勝手に切ないなんて思った温度差まで埋めてくれたその温もり。

あのカムバ中にこの回の記事書いた時点では私はこのこと気づいてなかったから言えなかったけど、スンミン、あの時続けられなかった言葉を今言うね。

ありがとう。


で、話を戻して。

酸素呼吸器を聴いた時その場面が記憶から蘇ったわけだけど、具体的にどの部分を聴いた時かと言うと、イントロです。イントロのスンミンのハミング。(ペンミでも聴いたはずだけど、その時のことはよく覚えてなくて・・・)

柔らかいハミングの息遣いが、背中をさする手の温もりみたいだった。

酸素呼吸器出た頃、有効ミュスになってなくてごめんと思いながらもひたすら1曲リピートで聴き続けて、もうどうにも涙が止まらないんだけど、でも1回終わってまたイントロ始まった時にイヤホンから染み込むあのハミングが本当に心をさすってくれてるみたいで、そこで一旦ふうって息がつける気がしてた。


こういうことだったんだよね。

息をつかせてくれるその手とハミング。

これがスンミンに聞いてもらいたいと思わせる理由。

私の一杯に付き合ってくれるのは想像上のスンミンで、想像の中でも私の背をさすってくれたりグラス片手にハミングしてたりするわけじゃないんだけど。

でもなんか、ふうって、ありのままに息がつける気がする。

スンミンが話す言葉はいろんな意味で納得できるし共感できる。歌う言葉は歌詞の世界を生き生きと輝かせるし、そこにある感情を丁寧に伝えてくる。

それからスンミンの手は、私が思うになかなかのことをしでかす手だよ。

全部スンミンの好きなところ。

だけど言葉を乗せないそんなさりげないハミングと、押し付けない距離で体温を伝える優しい手のひらが、私の中のスンミンの特別なところ。



スンミン、誕生日おめでとう。

目を開ければ星空、目を閉じれば君のハミング。

星が見えない夜にも星はあるんだって思い出させてくれる。

君の歌は、そんな素敵な歌だよ。