チャニは実はそんなに大柄じゃない。

でもその後ろ姿は強く頼もしい。




その背中が大きいのは、7人の弟たちをおんぶするため。




その肩が広いのは、7人の弟たちを肩車するため。



その腕が逞しいのは、7人の弟たちを持ち上げて運ぶため。(いやおかしい)



その胸が温かいのは、7人の弟たちを抱きしめるため。



そしてその笑顔が優しいのは、そんな7人の弟たちと世界中のSTAYがいるから。



チャニ、誕生日おめでとう。
君が背中にも肩にも腕にも胸にもたくさんの愛情を抱えて、幸せな笑顔で走り続けるその後ろ姿を、ずっと見ていたいと心から思う。
ずっとついて行くよ。
私たちのベストリーダー。



どこのグループでもリーダーは極限職業で、でもそこには必ずそれぞれの愛情があって、だからベストリーダーって本当は人と比べて順位をつけるものではないよね。
ベストリーダー。その言葉はメンバーとペンとスタッフが、ただ愛情を込めて呼ぶ呼び名の一つだと私は思ってる。
キッズを引き連れ走り続けてくれてありがとう。そんな気持ちで私もチャニをベストリーダーと呼んでいたけど。
もう一つ、違う呼び名をチャニにあげたい。
そう思わせてくれた出来事がありました。
それは人から見れば些細なエピソード、というより、エピソードとして取り立てるほどのことではないのかもしれない。
でも私は鼻水押さえながら思ったんだよ。
チャニは私のヒーローだよ。
あれから自分の心の中でだけそう呼んでいたけど、誕生日だからもう少し大きな声で呼んでみようと思います。(今回も遅くてごめんだけど)


(S-Classカムバ期の6/9ミューバンのジソンの話をします。大丈夫そうでしたら続きご覧下さい)

S-Classの活動が始まって、私の頭の中には常に「大丈夫」という言葉がありました。
それはジソンに対してかける言葉でもあったけど、自分自身をちゃんと動かすための言葉でもありました。
でもあの日ミューバンを見た後、PCの前から動けなくて、心臓がずっと速くて重くて、声も出ないし涙も出なかった。
状況を知りたい、でも今またこれを見るのは無理。
どうしよう。
ジソン大丈夫かな。大丈夫だよね?大丈夫じゃなかったらどうしよう。
「大丈夫」がそんな活用形にしかならなかった。
そうやってしばらくそんな感じで何もできずにいたんだけど、もしかしてジソンの健康状態についてみたいなお知らせが出てるかもと思って恐る恐るTwitter見たんです。
そしてそこでジソンがセルカ上げたの見て。
大声上げて泣いてしまった。
その時の感情は言葉にはできないです。
でも泣いて楽になったよ。
ジソン写真ありがとうって思った。
そこから数日間かけて、その回のミューバンの動画を全部見ました。メインカム、フルカム、メンバー全員のチッケム、フェイスカム。
メインカムに映ってない時のジソンの様子を知りたかった。状況を把握したかったのもあるし、ジソンの頑張りを全部見届けたかった。
でもやっぱりあの本番が使われてるのってほとんどないんだよね。当たり前だし、そうするべきではあるんだけど。
本番以外はジソン大丈夫だったんだね。キツそうな瞬間もあるからやっぱり不調ではあるんだろうけど、でもそんな時でもジソンは精一杯一生懸命に踊ってる。苦しいくらいにかっこいい。
だけど本番テイクが使われてるのもありました。
そしてその一つが、私にチャニをヒーローだと思わせてくれたんです。

それはエンディング撮り終わったけどまだメンバーがみんなステージに残ってる時。
並んで立ってるメンバーの後ろで、チャニがジソンを舞台袖へ連れて行った。
体を支えるわけではなく、目立たないように、でもしっかりと手を引いて、自分の足で歩かせてジソンをステージから降ろしてくれた。
リーダーとして当たり前の判断と言ってしまえばそうなんだけど。
でも私にはチャニが、ジソンを救い出してくれたヒーローのように見えたんだよ。
もちろんそんなによく映ってないし、サッと一瞬で通り過ぎるだけなんだけど、何度も戻して見てたらまた泣いてしまった。
心は痛んだけど、でも悲しくて泣いたわけじゃないです。
ジソンは体が辛かっただろうし、悔しかっただろうと思う。俯いて、服で顔を隠すようにして歩いてた。メンバーやペンに対して申し訳なくも思っていたかもしれない。
だけどきっと安心感もあったと私は思う。ただホッとしたっていう単純な安心だけじゃなく、何て言うか、ちょっと言葉にするのが難しいけど。
チャニの背中をジソンは長い間見てきたはずだよね。チャニがまだリーダーじゃなかった頃からずっと、チャニヒョンの背中を見て育った。
その背中が突きつける厳しさもよく知ってるし、守ってくれる温かさもよく知ってる。そして何より、その背中が今日を乗り越え明日を切り開いていく姿をずっと見てきた。
だからジソンは絶望じゃなくて悔しさを噛み締めてステージを後にすることができたんだと思う。
絶望は前に進めないけど、悔しさは明日へ繋がる。その悔しさを理解して肯定してくれる人がいるっていう安心感。
あの時ジソンがどんな気持ちだったかはジソンにしか分からないから、これは私の解釈でしかないんだけど。
俯いて服で隠した視界に映らなくても、チャニの背中はジソンにとって救いだったと思う。そんな風に思って私は泣いた。

っていう、ミューバンでの出来事があって。
それからゆっくり時間をかけて、ジソンは徐々に不調を克服していきました。
その日々の中でもチャニは静かにジソンを見守ってくれてたと思う。私たちが目にするのはそのほんの一欠片なんだろうけど。
オンラインで見たペンミで、また私はチャニをヒーローだと思った。ランウェイをエスコートする素敵なヒーロー。
メンステからセンステへ、一人ずつ自分をアピールしながら花道を歩く場面。ジソン今日これちょっとハードル高いのかもなと思いながら、私は見てたんだけど。
水のペットボトルを持ったまま、ちょこちょこと小動物のように歩き始めたジソン。
可愛いいいい!でもなかなか辿り着かんんん!頑張れえええ!と、画面の前で拳を握りしめてたら。
花道の真ん中くらいまでチャニがジソンを迎えに行って、エスコートするみたいに一緒に歩いてくれたんだよね。
チャニーーー!!
かっこいいー!!
私がこれチャニでやるのレアだと思うからスクショしといて。(いらんて)

そんなチャニ見てやっぱりヒーローだと思ったわけだけど、もちろん他のみんなだってジソンをずっと見守ってくれてたよ。このペンミに限らず、きっといろんな場面で、いろんな形で。
あのミューバンだってそう。動じることなくステージを全うしたのが最大のフォローだったと思う。プロとして、チームメイトとして、ステージを守ることでジソンを守ってくれたと思う。
でもやっぱり、チャニにしかできないことってあるんだよ。
Global Citizen Festival、この頃にはジソンは低調期を抜けたように見えてたし、実際パフォーマンスもめちゃくちゃよかったんだけど。
スリラチャが自分のパートで一人ずつ順番にステージに出て行く構成で、チャンビンが出た後に袖で自分の出番を待つジソンとチャニの映像を見ました。
まぁこれみんな見たと思うから状況説明しなくても分かると思うけど、自分の腕を抱いて落ち着かない様子のジソンを、出番ギリギリまでチャニが後ろからハグしてあげてるんですよね。
雨が降る中半袖だったから寒かったっていうのもあるのかもしれないけど、それよりはやっぱり緊張だろうなと思います。
この大きな舞台に一人で出て行く。チャンビンはやってみせた。俺は?できるのか?
っていう、自分との戦い。
ジソンはチャニの腕の中でHANになって(これ私の言葉じゃないけどまさにそれすぎるので使わせて)、振り返ることなくステージに出て行った。そしてその後ろ姿を見つめるチャニの眼差し。雛が親鳥から巣立つ瞬間のようだった。
これをさせてあげられるのは、絶対にチャニしかいないと思った。
もう本当に、ジソンがかっこよくて、チャニがかっこよくて、胸が熱かった。(だいじょぶ、チャンビンもかっこいいよ!←) いや事実チャンビンのパフォ最高だった。
こんなヒーローこの世に一人しかいないよ。
いつも何でも完璧にできるわけじゃないのは知ってるよ。だからかっこいいんだよ。映画のヒーローじゃなくて人生のヒーローなんだよ。



チャニの背中は実はそんなに大きくはないけれど、でもこんなに温かい。
ヒーローの強さの秘密を、私たちは知ってるよ。
遅くなったけど、誕生日おめでとう。







*画像お借りしました*