彼にとっては悲惨な出来事で、彼女にとっては惨めな男。

だけど私にとっては、こんな可愛い人他にいないんだよ。





ちょうどiKONカムバ期でミュスをしていた私、ジソンが新曲出したの知ったのは、1曲再生終わった後に出てくるおすすめ動画的なサムネ一覧画面でした。

ん?知らんサムネあ・・・あ"あ"あ"!!

ジソンきた!!


スンミン、ヒョンジンと続いたから、近いうちにジソン来るんじゃないかと思ってたけど、どうしようもう来てしまった、まだ酸素ボンベ買って来てないのに。


はぁ。落ち着こう。

落ち着いて。


ジュネ、

またそのうち来るからね。

↑最低


そしてもう一度サムネをガン見。

めっちゃ雰囲気ある写真。

この髪型でこの表情、最高じゃん。

ちなみにこの髪型私は好きです。ベストではないけどめちゃくちゃ刺さる。

初めて見た時、やばいどうしよう男だ思いながら次女に写真送ったら、

「この世のすべてのストレートアイロン、ハンジソンに届け」

あまりお気に召さなかったようですが。

ダメ男っぽくて私は好きです。←

そして今度は曲名を確認。(※画像に書いてある筆記体を見てます)
ミ、ゲ、ナ、ブ、ル。
って何だ?
あ、違うか!マイゲナブル!
正味一緒や。
ダメだわからん、と思ってサムネにカーソル合わせて曲名見る。
Miserable、あ、ミゼラブルね!(やっと到着)
でもMiserable(You & Me)って、ジソンまた別れる曲なの。
終わりがあるってことは始まりもあるはずだけど、ジソンの心に触れるのが終わりの方が圧倒的に多いって、なんだか切ない感性だよね。まぁそこに私は惹かれるんだけど。

と、前準備をして。
よし、聴くか。

前奏。重そうなタイトルとは違ってなんかラフにのって聴ける感じ。でも悲しげな匂いもちゃんとする。
歌い出し。あ、こういう声好き。
そして。

今、頭の中が僕じゃない他の人のことでいっぱいなのか

やばいジュネのことバレてる。
ほんとに背筋が凍りました・・・

でも浮気がバレたのは置いといて(置くのか)、この歌詞めっちゃいい。彼女の頭の中にいる誰かへの嫉妬心が隠し切れないこの感じ。
だけど1回目聴いた時に頭に残った歌詞って、ここ入れて3箇所くらいしかないです。
そんなに響かない歌詞だったってことでは全然ないです。歌詞もすごくいい。
でも1回目は、ジソンの歌がよすぎて歌詞の字幕追ってる余裕がほとんどなかった。

歌い出しの1行目こそ「あ、こういう声好き」で済んだけど、聞いたことないようなジソンの歌い方に脳みそ揺さぶられて、恒例の一時停止さえできなかった。
ソフトな地声と掠れさせた裏声が交錯して、ジソンの声の感触はすべてのフレーズに確かにあるのに、待ってこれほんとにジソンが一人で歌ってるの?と、画面の写真に何度も問いかけてました。
特にそう思ったのが、


ここからの、


ここの前半。


You are 〜のところも最高なんだけど、私がこれジソンだよね?って思ったのって、むしろその後のもう君を〜のところなんです。

でも私は今はもう、その時自分が何を思ったのかが分からないんです。

いや分からないわけじゃない。

歌唱力が上がったというか、声に新しい表情ができたと思った。

それを何かに喩えたんだけど、その言葉がどうしても思い出せなくて。

脳で考えたことはある程度長い間覚えていられるけど、いわゆる「降りてきた」ものって、本当にその時だけなんです。

インスピレーションって本当に一期一会みたいなもので、ジソンが1曲を数時間で書き上げる理由がなんかわかるなって思いました。


誰でもそうだと思うけど、私に降りてくるインスピレーションは、必ずしも多くの人の共感を得られるものじゃなかったり、逆に平凡でつまらないものに見えることもある。

それでも自分に降りてきた言葉、感覚、それを受け止めた自分の感性を大事にすることで、誰かではない自分というものを感じることができるんだと思う。


その自分というものをジソンは曲という作品で表現して、そしてすごいと思うのは、評価を受けようと思うこと。

この曲が特に気に入ってる、自信があるってわけじゃなく、あまりやらないジャンルだからただ評価を受けたくてリリースしたと言うジソン。

趣味じゃなくて仕事なんだから当たり前かもしれないけど、たぶんそれだけじゃなくて興味があるんだと思う。自他の感性の互換性について。すごく冷静に。

もちろんジソンも自信があるものに高評価を貰えば嬉しいだろうし、認められた充足感があると思う。それは私も同じだし、よく理解できる。

でもこういう実験と観察は私にはできない。これは私だけの感性だからという言葉で逃げるだけ。

私の言う感性は、半分は自己満足なんだなと思った。だからといって残りの半分を意味のないものだとは思わないけど。

自己満足を超えることでジソンの感性は磨かれていくんだなと思った。

ただ評価を受けたかった。

私の中に深く刺さった言葉。


そして話を戻してラップパート。

ここに来た時ほんとにホッとした笑。

すごい知ってる感じ。落ち着くわーと思ったけど。

今度は歌詞がよすぎて落ち着けない。ここの歌詞めっちゃ好きめっちゃ可愛い。

特に好きなのここ。



この食卓という言葉の日常感が、彼の情けなさを愛すべきものにしてくれてる。

一人で普通にご飯食べてた彼女のところに、フード被ってゴロゴロとキャリー押して戻ってきたジソン、黙って彼女の向かいに座って、低く小さく「・・・ただいま」。

彼女それでもガン無視でもいいし、ため息ついてジソンのご飯用意してもいい。

小さくなって項垂れて、でも食卓という二人の日常が少しの安堵をくれる気がする。

そんな安堵に腰掛け彼女の頭の中の僕じゃない人を追い払おうとするこの情けない男が、もう可愛くて仕方ない。


そしてこんなことを言い出す始末。



めっちゃ可愛い。めっちゃジソンっぽい。

彼女「は?」一択だと思うけど、そう言われるところ含めて最高に可愛い。

これ次女に言ったら、ママほんとにダメ男好きだよねって言われたけど、一切否定はできませんでした。(というか私がダメ女って説もあり)


それからここ。



ここからのパートの歌い方、ジソンペンめっちゃ大好物じゃないですか?
私We Goのジソンパートが大好きで、ダラダラした低音から加速してバキバキになってくのがほんと神がかってると思うんだけど、そのダラダラ部分よりもさらにボソボソとした呟き感があって、それが普段喋る時の感じを思わせてリアルで、私今すぐジソンとよりを戻したくなる。(私じゃないだろ)

しかもここの締め、


love。
はぁぁもうどうしようこれ。
my loveつまりbabe的な意味かもしれないけど、最後にポンと置くように歌うのがloveって言葉なのがものすごくいいと思った。
ほんとに軽く付け足す感じなのに、このたった2音で私今すぐジソンとよりを(略)←

そしてそこからの、


再びこの歌い方。
あの手この手で揺さぶってくるの身が持たない・・・。
もう頭の中君しかいないよ、君のそばにずっといるよ、彼女もう無理だと思うので代わりに私が。(それはそれでミゼラブル)

いや本当に、彼女に聞きたい。
こんな可愛い人のこんな可愛いお願いを、一体どうやって無視していられるのか。
でも彼女にとってはもう興味を失った人なんだもんね。足掻けば足掻くほど気持ちは冷めて、彼の姿は惨めに映ってしまうんだね。
惨めな男、彼女に自分がそう見えてるのは分かってるし、望む結末が来ないのも本当は知っている。それでも彼女にそばにいてと縋る自分の滑稽さ。
悲しいほど滑稽なのか、それとも滑稽なほど悲しいのか。
そんな彼のミゼラブル、ごめん、私には君の姿がとても愛しい。