続きです。
で、壁の向こうにあるのが木じゃないかと思った私。
木と言えばこれって思ったのが、
副作用MVにはこんなシーンなかったよな、何で見たんだっけ?とちょっと悩んで辿り着いたMVティーザー。だったと思う。←
(スクショ撮り集めてからだいぶ時が流れました・・・)
おーこれこれ!でもなんか、思ったよりボリューム感なかったな。
それでもこれが一番近い気がするんですよね。
見た目的にも意味的にも。
Cle2:Yellow Woodは、イントロのRoad Not Takenが示すように、分かれ道がテーマになってると思います。(ミクテ再録は除く)
ロバート・フロストというアメリカの詩人のThe Road Not Takenという詩がモチーフになってたと思うんだけど、その出だしが、
Two roads diverged in a yellow wood,
黄色い森の中、二つに分かれた道
(もっと詩的に訳すべきなんだろうけど分かりやすさ優先で)
↑のスクショだと、広い道の真ん中にある黄色い木が道を二つに分けて、分かれ道のように見えますよね。
人はその二つの道の片方だけしか選べない。
でももし戻って選び直すことができたら。
そうなった時の編集点というか戻る地点は、分かれ道の起点になってるこの黄色い木なんだと思います。
道の始まりの場所。そんなシンボルになってる黄色い木。
これがスキズを次の世界へと導く今回の媒体なのかなと思ったり。
ただそれだったらエレベーターや(燃えちゃったけど)、レバンタで出てきた扉とかの方が分かりやすい気がするけど、でもここでYellow Woodを持ってくるのには意味があったと思うんです。
でもまあとりあえず先に進みましょう。
黄色い木を囲んで放たれる光に吸い込まれるように、ゴーストたちが空へと昇っていく。それを見上げるキッズ。(ジソンだけでごめん)
幽霊が成仏していくのを見届ける霊媒師って話でもいいんだけど(よくない)、Scarsというキーワードの要素を取り入れて言うなら、傷が癒えていくってことなんだと思います。
ゴーストの正体は、放っておいて膿んだ傷跡の象徴で、文中の語句で言い換えよって問題ならもうズバリScarsなんだと思う。
キッズがScarsという言葉に持たせた意味は単に傷だけじゃなくて、今までの努力や経験っていう決してマイナスではないものもあるんだけど、でも報われなかった努力や苦い経験もあるはずで。
行き場なく漂っていたそうしたものたちと向き合って、ようやく傷を癒してまた未来へと向かう。そんな場面なんじゃないかなと思います。
そしてホタルみたいな黄色い光、あれは歌詞から抜くなら「忘れていた笑顔 またとり戻して」ってとこなのかな。傷の下に隠れてしまった未来への想い。初心と言ってもいいのかな。
こうして過去の傷を明日への力へ昇華して、迎えたラストシーンはまたあのキャンピングカーのところでした。
机でウトウトしてたチャニがふと目覚め。手元には見たことあるような景色の絵が。
光に導かれてゴーストが空に昇っていく場面なんでしょうね。
外では再び和やかなキッズの団欒。
空にはまた星が流れて。
そこにチャニも加わって、ラストは家族写真のようなこのカット。
ここからまた過酷な明日へと向かう夜明け前の、心安らぐひととき。
僕なら大丈夫っていう言葉には悲壮感や自己犠牲感があるけど、「僕ら」なら大丈夫って言葉の方がキッズには似合ってるなと思いました。
という風にラストまで来たわけですけど。
どうしても違和感がある場面があって、このシリーズ書きながらずっと考えてました。
私は世界観考察はしない!と言いながら話にだんだんそんな要素が入ってきたのは、ちょっと思いついてしまったことがあったからです。
その思いつきが正解かは分からないけど(考えすぎかなと自分でも思う)、せっかく思いついたので書いておきます。
私が違和感を覚えたのは、流れ星を見るキッズの表情です。
流れ星が流れる場面は3回あります。その時の表情がこれ。
最初に流れ星を見たキャンピングカーの場面では、単純に「わー流れ星!何かいいことあるかな」みたいな感じ。
2回目の窓から見た流れ星は、キッズの表情は見えないけど、何かが起こる前兆のような気配がありました。
そして最後はゴーストが消えた後のキャンピングカーで。イエニの表情はなんだか不安そうにも見えます。
このイエニの表情に違和感を感じたんです。
最初はあんなに無邪気な顔で見上げてた流れ星なのに、なんでこうなる?しかもゴースト問題解決した後の平和な夜なのに。
またゴーストが出てきたらどうしよう。(また自分や仲間が傷つくことがあったらどうしよう)
そんな表情なのかな。
そしてその肩にチャニが手を置いて、俺たちなら大丈夫だよっていう。
そういう場面でいいと、思うことは思うんです。
でも私が思いついたのは、流れ星の場面はどれもある意味繋がってないんじゃないかってことです。だけど同じ流れ星でもある。
MVを時系列で追いながら語ってみます。(あくまでもこの説における時系列なので、絶対にこうってわけじゃありません。あ、あとダンスシーンは除きます)
まず始まりはここです。
ここら辺から、
ここら辺までが繋がった世界。
ここに既にゴーストはいる。でもそれをその場しのぎでやり過ごして、今日が上手くいったから明日も上手くいくと思ってた、良くも悪くも前しか見ない生き方をしてた頃。
ライトを点けたのは結果的にゴースト避けになっただけで、キッズにはそんな意図はなかったって思ったけど、そうじゃないかもしれない。あのライトはやっぱりゴーストを避けるためのものだったのかもしれない。
明日への希望が大きすぎて、根本的な解決からは目を背けてた。流れ星に願ったのは、明日もいい一日でありますように。
でもそういう日々は続かなかった。
流れ星が運んで来たのはいい一日ではなかったんです。
そして世界はこうなる。
こんなはずじゃなかった。
どこで何を間違えた?
そう思った彼らは過去に戻った。ええー!←
やばい、いざ書き始めるとめっちゃ自信なくなってきた・・・。
で、戻ったとこがここ。
この時もともとの彼らはキャンピングカーにいるんですよ。
だからこの流れ星とこの流れ星は同じもので、
それを別々の場所から見てるのかもしれない。(空の明るさだいぶ違うけど←)
そのもともとの彼らをキッズAとして、過去へ戻ってこの家に来た彼らをキッズBとします。
Road Not Taken
キッズAが選ばなかった道を行くキッズB。
やり過ごしてきた過去と向き合って自分自身の中に受け入れる、つまりゴーストを昇華させるルートをキッズBが作り出した。
でもAとBの道が同時に存在することはできなくて、Aのもともとの未来だった荒れ果てた世界は消滅して、Bが生み出した未来へと繋がっていく。(ええー!その2・・・)
だからキッズBは壁の向こうのYellow Woodからの謎の力で、未来の分岐が変わったキッズAと統合されていく・・・え(以下略)
なので、
こことここはニアリーイコール。
上は何も知らないキッズA。
下はゴーストが消えた世界の(だからあのライトも点いてない)、統合されたキッズAB。
キッズABはAでもBでもない生まれ変わった新しい存在で、この時見た流れ星が、
これなのかもしれない。
だから結局流れ星は1回しか流れてないってこと。
イエニのこの表情は、不安じゃなくて既視感なんじゃないかな。なんかこの流れ星前も見たことあるような・・・っていう。
チャニのこの絵も、
何なのかは分からないけどなぜか時々瞼に浮かぶ光景を描いてみた。って感じにもとれるかなと。
っていう私の思いつきでしたが。
実際書いてみると、とんだ力技無理矢理説だったわ。←
ここまで読んで下さった方、分かりにくい説明にお付き合い頂いてありがとうございます。ふーんくらいに思って頂ければ幸いです。
これで私のScarsMV感想は終わるんですけど。
大丈夫そうなら↓も読んでって下さい。
だけど本当は過去に戻ってやり直すことなんてできない。
そういうこともあった。
過去につけた傷、過去から負った傷、取り返しがつかなくても向き合い、自分自身には刻みつけた。
何を書こうとしてるか察しはつくと思うので、良くも悪くももう蒸し返したくない人はここでやめといてください。
MY SCARS I WILL SHOW IT ALL
からの、
泣いた・・・。
ダンスラチャ揃ってセンターヒョンジン。
MY SCARS I WILL SHOW IT ALLがジソンなのも泣く。
ヒョンジン帰ってきてから空白を埋めるようにべったりだったジソン。味噌いずこへ・・・と切ない気持ちを抱きながらも、一緒にいられることが嬉しくてたまらないようなジンソンが微笑ましかったよ。
そのジソンが歌うMY SCARS I WILL SHOW IT ALL、俺たちの傷、そのすべてを見せるって歌詞に続くヒョンジンの強い眼差し強いダンス。
傷は刻みつけたまま、これからは未来を見てくって覚悟が見えた気がする。
Scarsべつにヒョンジンのこと歌った曲じゃないと思うのに、私ジニペンでもないのに、↑の場面見たら一気に全部ヒョンジンに繋がって苦しかった。今までいろんなことに傷つき乗り越えて来たのはキッズ全員同じなのにね。
でもこれで私はヒョンジンのこと、自分の中で決着がついた気がします。特別扱いしなくても大丈夫になった。他のキッズと一緒、変に気張らないで未来を楽しみにできるようになったよ。