*イッツワン  ボーカルユニット  パフォーマンス編




テヨン「Spark」、原曲はもっとアップテンポで最初からパワフルな感じなんですけど、イッツワンのアレンジはハーモニーが際立つようにゆっくり静かに始まります。



このイントロがほんとに秀逸だと思った。
この立ち位置でスタンバイしてた時からいい隊形だなと思ってたけど、ハモリが重なるにつれスポットが点っていくのがめっちゃよかったです。
ハーモニーもすごく綺麗でした。
ジュネ、ジナン、サンヨンまでがベースを作って、ニュー、インソン、ジェユンが彩りを加えていくような。

バースは歌い出しのジェユンから徐々に盛り上がっていくんですけど、基本的に1番はサビ含めまだ抑えてる部分なので、バースの上げ幅なんてほんとにわずかなのに、その中で静かに情感を増していく4人がそれぞれ上手いなと思いました。


相変わらずジナンのマイクが長く見えて可愛いのよ・・・。YGのマイクは長めだし、持ち方もあるだろうけど、4つ割に並べてまさか先端切れるとは笑。


体感1メートルのマイクで一生懸命うたうジナン。(そんなにない)
まぁジュネが持っても長いけど、彼はマイク顔で持つから大丈夫。←

で、続いてサビ前はニュー。


ここで火が灯ったと私は思った。
いきなりゴォォ燃えるんじゃなくて、この後のジュネの火種になるような微かな炎。
すごい抑えて歌ってるのに火が点いたように思わせるのがすごいなぁと。
儚げなようだけど自分だけの世界を持ってるような雰囲気ある声。

そしてニューが灯した火を燃やす、サビのジュネ。


ほんとにいい声。かすれ感と甘さ。でも裏声もたまらない。
私はジナンが好きなのでジナンの歌も大好きなんだけど、歌はどうしてもジュネには勝てないんだよねぇ。(ジナンがじゃなくて私の理性が)
めっちゃいい声してるとずっと思ってたけど、ジュネには敵わないと思うようになったきっかけの曲があります。
たぶんジュネを語るにはこの曲じゃないんだろうけど、私はこれです。
DON'T FORGET‐ JP Ver.‐
ジナンもとんでもなくいいし、ていうか全員ほんとにいいんだけど、ジュネが歌うのを聴いて思った。
待って私まだ別れたくない。
いや誰と!?っていうのはちょっと握り潰しますが(おい)、私が言いたいのは、ジュネの歌は物語を作るってことです。ささやいた約束や過ごした夜が、本当にあった記憶のように蘇ってくるような。
まぁ、私の頭が沸きすぎてるって説もありますが。←
そんなジュネの中を静かに炎が走るような、短くても鮮やかに胸を焼く場面でした。

そのジュネと驚くべき相性を見せてくれたのがニューでした。
ビハインドの、ジュネのアドリブに1オクターブ上でハモってみてよ、って場面でもめっちゃいいじゃんと思ったけど、2番バースの受け渡しがすごく印象的でした。


一緒に歌うわけじゃないけど、二人の対比がボーカル的にも絵的にもよかったです。
歌も見た目も対照的な二人のコンビ感。
ってそれジナンフェに言うやつー!イヤー!(落ち着け)
でもジナンとのコンビ感とはまた違うんですよ。
ニューとジュネはなんかもう異質というか。
同じ世界線にいないのにお互い相手も知らないまま共鳴し合ってるような。(喩えが壮大すぎる・・・)

ついでに言うと、ここのニューさんの攻撃力がやばいです。


彼の炎は花びらのようなんですよ。
中性的とも感じる華奢でしなやかな体のラインが、めっちゃ私のツボにくる。
でも見た目だけじゃなくて歌もよくて。
高くて細い声ってイメージだったけど(たぶんハモリのイメージが強かった)、ここではなんか、魔性を感じた。
そしてチッケムの、じーっと立ってる→出番→じーっと立ってる→出番っていうネタギリギリのストイックさに、魔物を感じた。←←
私の中のニューくん、そろそろ進行方向間違ってますか・・・?

そしてこの後はこっちのコンビ。


私的に王道コンビ。
何が王道かというと、とにかく聴きやすい。
私が聴いてて気持ちいいなって思うゾーンから声や歌い方が外れないから、安定した「めっちゃいい!」を供給してくれる感じ。
ここからは盛り上げていくところなので、二人ともほんとにツボにくる歌を聴かせてくれますが、特にサンヨンがよかったです。
サンヨンが伸ばした声に4人のハモリが重なって、たぶん一度ブレスあるけどハモリのメインとして伸ばし続けるところに、今度はハモリの中からインソンがメインに変わるとこまでほんとに最高すぎる。
声もいいし声量も安定してるし、このロングトーンがあったから次のインソンのパートがさらに際立ったんだと思う。

そしてこのインソンの後のジナンで倒れる私。
わかるよね?わかるよね?
あのジナンの最高のジナンぶり、わかるよね?
はいじゃあ次。(え・・・)
いやだって、言葉にできないもん。
あのジナンな歌い方って、なんて説明すればいいんでしょうかね。
か・・・っ、かわ・・・!!(ピーポーピーポー)
これで合ってるかな。←

で次はですね(まじでジナンこれで終わるのwww)、6人輪になってカメラが周りを頑張って走ってくれる場面です。


撮り方もかっこいいけど、メインを張るジュネが腕上げて歌うのがめっちゃ好き。

そんでここでもサンヨンですよ。


彼が声張る時ほんとにいい。
基本的に好きなタイプの声なんだけど、こういう見せ場でストレートに快感中枢突いてくるからやばいんだよね。
先の話だけどKINGDOM COMEでもサンヨンの声にめっちゃ惚れた。

そしてラスサビ前のハイライトに繋がる、ジナンとジュネの掛け合い。


いい・・・!!

はい。

実際にはこうです。


ジナンとジュネ&ニューの掛け合い。

わかってるよー!でもジュネのめっちゃいい横顔撮れたから、これはジナンを見つめさせないとって思ったんだよー!(ニューくん見つめてる横顔だって事実は忘れろ←)

そんな私におすすめなのが(いや自分に?笑)、ジナンのチッケム。
ジュネのパートで嬉しそうな顔見せたり指差したりノリノリだったり、尊い・・・。
対象がジュネなのかどうかっていう検証は、してはいけません。(普通にジュネだと思ってるけど)
ジナンフェ抜きにしてもジナンの可愛らしさが満載で癒される、いいチッケムです。

でもこのジュネとニューのハモリ、やっぱりよかったですね。
ここにアドリブが入ること自体がハイライトへの盛り上がりになっていい感じなんですけど、ハモることでより深みが増して期待が大きくなる感じ。

そしてそのハイライト。


そんなことない、よかったよ!とはやっぱり言えないけど。
頑張ったのだと思う。
ビハインドなんかじゃ分からない努力と苦悩とプレッシャーがあったのだと思うし、ダメだと思った瞬間の滑落感や軌道修正できない絶望感には、彼は耐えたと思う。

そして、火を点けたんだと思う。


ラスサビの入りと同時に予定通り開いていく奥の扉、俯くインソンの左右で歌い上げられるクライマックス。
当たり前の光景なんだけど、ステージって非情だなって気持ちが一瞬よぎった気がする。
でもこのラスサビが本当によくて。
燃え上がるようだった。
火の粉のようなジュネをサンヨンの熱を重ねたジェユンが吹き上げ、消えはしないインソンの灯火をジナンが支えるように燃やし、ニューが閃光のように強く美しく火柱を上げる。
そんな情景を思わせるこのラスサビは、それぞれが動じず自分のパートをやり切ったというだけじゃない気がしたのです。
インソンが5人に火を点けたように思うのです。
ステージを降りたインソンが何を思うか誰もが分かるけど、それは人がどうにかしてあげられるものじゃないとも分かってる。
できるのはただ、最後まで燃え上がることだと。
そんな想いが点ったんじゃないかと、私は思いました。
今もすごく心に残ってるステージの一つです。


それぞれの中に咲いた火花。
この先も心を照らす灯火になってくれたらいいと思う。