*アチズ パフォーマンス編


めっちゃヒップホップなiKONの代表曲RYTHEM TA。これを原曲通り素直にヒップホップにはしないってことは分かってたけど、なら一体どんなRYTHEM TAになるのか。




今回もアチズっぽい小道具いっぱい。
扇動のリズムにアチズの世界観を乗せて、さあいってみましょー!

なんて。
みましょー!なんて、そんな主導権私になかった。
歌始まる前からもう首根っこ掴まれてる感じ。

揺れる車の中から始まって、これきっと実際には揺れてないけどそういう演技してるんだよね、上手いじゃん。なんて思ってたら。


ぎゃーーー!!
なんだこれ!!

前回のタコに引き続き、今回もこれ言うんか私w
でも大丈夫。今回はお面いる?って言わないからww

暗転してまたライト点いて、このお面で現れた瞬間思いました。
今回もアチズ1位だ・・・。
まだ曲も始まってないからそんなこと言うのはもちろん早すぎる。
分かってる。分かってるけど分かってしまう。
アチズ1位だ・・・。

掴みが上手いんです本当に。
アチズ好きでも嫌いでも知らなくても、この瞬間絶対「お!?」って思うじゃないですか。
一瞬で自分たちの舞台に観客を上げてしまう。
そしたら我に返る前に話を始めてしまえばいいんです。
すぐに車の外にカメラが切り替わり、降りてくるお面の集団、考える隙を与えず銃乱射。
覆面、銃、テロリスト?強盗?
みたいにすぐに話の設定が分かるのは、海賊同様上手いやり方。
でも安易じゃん、と興味を削がれる人もいるかもしれない。
そこを捕まえるのがお面の目からのカメラ、鳥肌立った。
狭く絞った視界に映る足と、囁くような歌い出し。
末端情報だけで不安と興味を煽り、視界が開けると場を制圧した強盗団の姿。


このイントロ、めっちゃよくできてると思う。ほんとにすごい。


そしてこの曲原曲は大半がハンビンとバビのラップって言ってもいいくらいなんだけど、そのヒップホップの塊みたいなiKONラップを、めっちゃ効果的にアレンジしててすっごいよかったです。
アレンジって言っても最初の方は元のラップをそのまま使ってるんだけど、それがゴリゴリヒップホップじゃなくて、なんて言うか囁き扇動ラップ。
編曲にも合ってるし、ストーリーの一部分にもなってる。すげえ。

それにソンファがめっちゃいい。
ここだけじゃなくて全体通して。


髪やメイクも効果的だけど、このイカれてる感じ、ほんとに最高。
今回私の中で表現力MVPはソンファでした。

でもサンもやっぱりすごいのよ。
すごいんだけど、サンはサンすぎて事故画像しか撮れない・・・。

ここは頑張って撮った。


とんでもなくよすぎる。
こんなの思いつく?すごいよね。(もう素の感想しか出ない笑)

はぁ〜・・・でもいいなぁ。
私もこんな風に頭よしよしされたい。(よしよしなのかそれは)

あとここ。
金庫のロック解除ボタンを目指して壁を登るように見せる場面。
ビハインドで練習シーンあったけど。


床よし、
紐よし、


笑 顔 よ し 。

引きだろうが何だろうが、自分が表現したいものを出す。カメラに映るかどうかは関係ない。
そんなところが好きなのよ。

でもこのシーン、すごく大事なところなんですよね。
ラテン調に変わった曲アレンジ、銀行にあるような大型金庫のロックを外す、これがスペインドラマをイメージするための2番目のヒントです。
このペーパーハウスというドラマ、めっちゃ面白いらしいんですが、私は見たことないです。
でも検索するとすぐ出てきます。
これ。


わかりやす・・・。

しかもあらすじしっかり読まくてもパッと見でキーワードが並んでる。
スペイン、造幣局、8人組、強盗団。
このドラマ知ってる人はお面で銃撃の段階で「あれじゃね?」ってなって、ロープ登りからのこのデカい金庫見て「やっぱあれじゃん!」ってなるわけですよね。
知らなくても強盗団なのねっていう最低限のことはわかると思うし、分からなくても不気味なお面でいろんな想像できて引き込まれる。そして後で検索すると、すぐに視覚で理解できる。
前回の海賊&ドヴォルザークもそうだけど、アチズというグループの世界観とインパクトの大きいモチーフを合わせてくるこのやり方、一番上手いのはモチーフの選び方だと思います。意外性があって、尚且つ分かりやすい。そういうところが評価高いのかなと思います。


ここでクライマックス行く前に、特にお気に入りのところ喋らせて下さい。

まずホンジュン。


ミンギが自分のラップの出だしに「FIX ON」言うのが、ホンジュンの場合は「アハハッ」なんですけど。これがめっちゃ好き。
誰がやってもいいわけじゃなく、ホンジュンがやるからいいんです。
ホンジュンが持ってるいろんなもの、その中でも象徴的なキーワードが「リーダー」と「子ども」だと私は思ってます。子どもっていうのは小さい幼いってことじゃなく、体制に対する皮肉のような。
そんなホンジュンのアハハッだからいいのであって、他の人がやってもおいお前はどうしたにしかならない気がする。
そして演説シーンは、これもペーパーハウスネタらしいけど、それよりホンジュンのリーダー感に圧倒される。
ホンジュンのリーダーシップは指導者というより解放者って感じ。でもそのカリスマ性に解放された心を掴まれて、結局ついて行ってしまうような中毒性。


そしてもう一人、ウヨン。
語ることがあるわけじゃないんです。
ただ単に、


かかかかかっこいい!!

ステージだとほんとかっこいいんだよね。(ステージだと?笑)
いやいつもかっこいいけど。
それ以上にネタが豊富すぎて、私あんたを手放せない笑。

でもウヨンのこのスタイリングめっちゃ好きなんです。髪も衣装も最高だと思うし、すごく似合ってる。


他にもここが!あそこが!っていうのいっぱいあるけど、そろそろクライマックスいってみましょう。

クライマックスと言えばやっぱりこれでしょう。


はい、来るよ来るよ〜



来たあーアーァアーアアアーー!!←


そんでこっちも、


もう来てるww

ジョンホの高音ないわけないので作るんだろうなと思ったけど、一体どうやって持っていくんだ?と気になってました。
そしたらあのホンジュンの演説。
あれでストーリーも曲も一気に転換しましたよね。一切無駄なく違和感なく、見せたいものを見せる展開に持っていく。さすがです。

ジョンホの高音はソロでもめっちゃ迫力あるんだけど、そこにサンが入った時のあの恍惚感がたまらない。
サンは歌じゃなくてパフォーマンスでもいいんだけど、とにかくジョンホをバックにサンが何かやると、相乗効果でお互いがマックスの状態になってまじで最高。
ジョンホの高音がサンの上にさらに上位霊を降ろしているような。(例えおかしいけど間違ってもいない気がww)

このクライマックスシーンも最高でした。
ただの歌だからリズムに乗れ。
iKONのは、くそ面白くないものに縛られてんな、自由に楽しめ、みたいな感じ。
アチズはアチズの世界観を表現しながらも、原曲のそのメッセージも壊してないのがすごい。
抑制からの解放、つまり自由にRYTHEM TA。

もちろんスクショなんて撮れないんだけど、一応見ておきますか、サンの勇姿。


事故画像の山を築き上げても、少しでも残しておきたいチェサンという表現者の姿。
でもやっぱ静止画じゃ伝え切れないんだよなぁ。


そしてラスト、ここで終わるのかと思ったらまだ続きがありました。


素晴らしすぎたこれ。
ここでアチズ世界の重要アイテム砂時計を手に入れて、前回見せた航海へと続いていくんだね。
流れてきたのもドヴォルザーク。ほんとに考え抜かれてる。
アチズは初回から一貫してアチズなのがほんとにいいところだと思う。
深く作り込まれた世界観を持ってるっていう特性を活かし切っててすごい。


iKONを見て歌手になろうと夢見た子供が、本人の前で夢見たその曲をやれる日がくると証明できた。
僕は幸せ者だな。
そんな気持ちを経験できたことは、これからもアチズにとって大きな糧になると思います。
見てる方もやってる方も最高の気分を味わえたステージでした。
このリズムは伝説です。
1位納得。またもやすごいステージ見せてくれてありがとう。