ああこれ夢だ。
そう分かりながらも結末を手繰り寄せる。





そういうことってありますよね。
夢を見ながら、自分は今夢を見てるって気がつくこと。
そこで目が覚めてしまうこともあれば、また眠りに落ちてまた別の夢を見ることもある。
でも半分意識的になんでしょうけど、目を覚まさないでその夢の続きを見ることもありますよね。
今朝の私がそうでした。

その夢に私という存在は出てきません。
私はその夢の視聴者で、テレビを見る感覚で夢を見ています。
ライブハウスのステージでジソンが一人で歌ってました。
スキズの時の雰囲気じゃなくて、でも一人だったからスリラチャでもなくて、ラッパーJ.ONEのソロステージって感じ。
ステージも小さくて、客が足元に迫ってる感じ。
曲が終わって歓声の中舞台袖に捌けると、そこにチャンビンがいました。
「ヒョン」
「ハナ」
交わした言葉それだけ。
でも2人とも笑顔で、グータッチしてました。
チャンビンは「ソロステージよくやったな」って感じ、ジソンは褒められて嬉しそうな感じ。
でもチャンビンその後すぐ行ってしまいます。
ジソンもそれを追って舞台裏通路に出るんだけど、そこで見たのはヒョンジンと並んで去っていくチャンビンの後ろ姿。

夢にまで出てくるこの関係性。
自分の本心を突きつけられてる気がして辛いわ。
ジソンは一人で通路を歩いて楽屋に戻るんですけど、ここ視点がジソンの背後からなので、どんな顔してるのか分からないんです。
そしてこの辺から、うっすら意識が浮上しかけてきます。
楽屋に入って鏡の前に座って、でも背後からの第三者視点だから、後ろ姿があって鏡の中の表情あんまりよく見えない。
かと思ったら、今度はジソンの正面に視点が移ります。鏡の中から見てる感じ。
あ、夢だもんね・・・って、この時思ったような気がします。
でもまだ覚めたくなかったんでしょうね。
ジソンをこのまま放り出さないで!って意識が、私に都合よく夢を見続けさせてくれたんじゃないかと思います。

正面から見たジソンは、意外と普通の表情してました。寂しそうでも悲しそうでもなく、何でもない感じでペットボトルの水飲んでました。
そしたらその背後でそーっとドアが開きました。
ジソンは鏡越しにそれに気付いて、でも振り返らずに鏡に映るドアを見てました。
そこから顔を出したのはチャニ。
顔だけひょこっと出して、愛嬌するみたいにきゅーって目を閉じて自分のほっぺに指をグリグリしてました。
鏡越しにそれを見て、ぶふっと軽く吹き出すジソン。
それから、チャニヒョン、って何か言いかけて。
突然泣き出すんだよ。
振り返らないで、ずっと鏡の方向いたまま。
その時私が夢を見ながら何かを思ったかどうかは分からないです。
今思い出せばそこで私も泣きそうなんですけど。
チャニが少し困ったような顔をして部屋に入って来て、ジソンの肩にポンと手を置きます。
そこでジソンに何か言うんですよ、チャニが。
でも何て言ったかが分からない。
何て言ったかは分からないけど、そしたらジソンが涙拭いたり深呼吸したりして泣き止もうとするんです。
そして最後に、チャニを見上げてニコッと笑って見せるんです。
そこで私は満足して目を開ける。

最後の方は夢じゃなくて妄想なのでは?って気もするけど、感覚としては目を開けるまでは眠ってるって認識なんです。
でもたぶん意識的に見てる夢ではあるんだろうなと思います。

そんな夢から覚めて、思うことはいろいろありました。
でもジソンが笑うなら私も笑おう。
そう思って過ごした一日。
掬い上げた夢の終わりが私を救ってくれました。






一人になっても見果てぬ夢。
でも一人にはしない。









*画像お借りしました*