2021年12月9日Thur.
わたくしごとですが、
令和2年(2020年)3月25日(水)
午前9時45分
に祖母が満90歳で他界しました。
利発で聡明、優しく穏やかな人柄で、
私は幼い頃から祖母に本当に可愛がってもらいました。
邦画よりも洋画を好み、
時代や国にとらわれる事無く書物や文献を読んでは知識を吸収し、好奇心と探究心に満ち溢れておりました。
読みたいと言われれば、
2、3カ所の図書館を巡り、
いくつものカバンと自転車を2台ほど潰しながら
大量で超重量の文学書を祖母に届けました。
私が書いたつたない小説に笑い、
登場人物のイメージを描き、
時には一日中涙して、
来客に腫れ上がった目元と泣き面を見せないように似合わない大きなサングラスを掛けていることもありました。
私の数少ない理解者であったことに相違ありません。
桜の時期には
車に祖母を助手席に乗せて一緒にドライブしながら花見をしたり、
桜の写真を撮ってきては祖母に見せるのが毎年の私の役目になり、一緒に話に花を咲かせたものであります。
ただ、昨年は残念ながら桜の写真さえ目にする事が叶わず終いでしたので、
もう使われることのないベッドに、
樹から落ちた桜の花木を添えさせて頂きました。
ウチの近所の桜 ✿*❀٭✿*❀٭
2020年3月末
ありがとう、おばあちゃん。