62 | 相続バトル

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一周忌を無事に終え、およそひと月たった11月15日。
レッド叔母から電話がかかってきた。



レッド「形見分けをもらいに明日行くつもりでいたんだけど仕事が休めなくなったから。今月中には行きますので。遅くなって申し訳ないんだけど。よろしくお願いします」



私は窃盗壁のあるレッド叔母が、いつ、いきなり来るか不安だった。
仕事の配達で留守にしているときに来られたりでもしたらと考えると不安でならなかった。
でも月末に近づいてもなかなか来ない。


そして11月29日にレッド叔母からまた電話。



レッド「レッドです。ごめんね、なかなか休み取れなくて。12月4日の月曜日に伺いますので。申し訳ないね。遅くまでのびのびになっちゃって。よろしくお願いします」


ブルー「よろしくお願いします」


レッド「すいませ~ん♪」



『すいませ~ん♪』って何だよ、『せ~ん♪』って…。
不安に思った私は、母に録音した会話を聞いてもらった。



ブルー母「もしかしてレッドさんは、あのテーブル欲しいのかな…」


ブルー2「あのテーブル?」


ブルー母「あるでしょ?親戚中で集まったとき、食事を並べるときに出すテーブルだよ」



確かに何らかの事情で我が家に親戚を招くときは最低10人くらいは集まる。
テーブルを二つ出さないといけなくなる。
母曰く、そのうちの一つがとても高いとのことなのです。
ちなみにいくらしたのかは母は覚えていない。
というか、正確な金額は知らされていないと思う。


私は家具にはうといので『そんな高そうなテーブルあったっけ?』という感じだったけど、念の為に現物をチェックした。
すると…、あぁこれは高そうだなと思った。
形見分けとして『家具が欲しい』と言うのはどうかと思うけど、レッドなら言いかねない。

そしてもし受け取ったら質屋にでも入れるだろう。間違いない。

でもとりあえず、12月4日まで『いつ、いきなり来るか』という不安がないだけ助かりました。