14 | 相続バトル

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前々からお世話になっている介護支援センターの人から、特養(わかりやすく一くくりに言うと老人ホーム)に空きができたと連絡があった。


祖父本人からしたら自宅で過ごしたいと思うはずなのだろうけど、でもそれは在宅介護をする立場からすると現実的に考えて難しい…。
認知症には波がある。気温や湿度、天気の変化なのか、それともそれ以外の原因があるのかわからないけど、最近はしっかりしているときがほとんどない。


介護をする側は夜は夜で深い眠りにつけない、仕事が休日のときも祖父が気になりどこにも行けない。
そんな日が何百日も続いて私も母も疲れ切っている。
仕事もどんどんおろそかになって行き、店の売り上げも激減(=収入減)である。


このままでは共倒れになりかねない。
でも病院にじいさんを預けることは…。
でもこのままでは…。


苦渋の決断だったのだけど、介護支援センターの人に祖父の入院先がないか相談していた。
そして空きがあると連絡があったのです。




そしてそこへ母とレッド叔母が見学に行った(私は多分仕事だったので行っていない)
とても綺麗だし、窓からの眺めもいいし、「ここいいね」と二人で話したらしい。
実は祖父は、自分達の母を妹達に相談もなく施設に預け、彼女達から何の相談もなくとブーイングを受けたことがある。
そういった過去を知っていたから、私や母は、レッド叔母も見学に連れて行くべきだと考えていた。


二人で特養に見学に行ったあと、祖父の娘や妹たちとも話し、入院について話した。
全員からOKをもらい、数日後には私と母、レッド叔母と祖父の妹の一人の四人で入院手続きに行った。




そして数日が経ち、祖父はそこへ行くことになった。

このときは2003年9月。


介護支援センターの人から聞いたのは、本人に入院すると言うと嫌がるから黙っていたほうがいいということだった。
そのためか移動の際は、いきなり知らない人たちが家に来て祖父はびっくりしたと思う。
そして祖父をストレッチャーに乗せ、そのまま車に乗せた。祖父の表情は緊張いているようにも見えた。
私はその光景を決断に間違いがあったかな…と思いながら涙目で見ていた。
祖父はいつまでも自宅にいたいと思っているだろう。
でも私と母の現状を考えると他に選択肢はないようにも思えた。
そして私はまたいつか吐血してしまうんじゃないかな…とも思ったり…。



これは理由なのか、それともいい訳なのか・・・、複雑な想いでした。
こんな孫でごめん・・・。

そんな気持ちでいっぱいでした。