5 | 相続バトル

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祖父が意識障害になり救急車を呼んだあとについて、書き忘れていたことがありました。

119番したあとのことです。


レッド叔母に我が家の事情を話したところ「それなら私がおじいさんをお風呂に入れに行くよ」と言って実際に来てくれたことです。




そして記録として残っているのですが、11月の15日・・18日・・・22日・・25日・・・・・12月の1日・・・・・・8日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30日。


・・・以上。




最初の頃は頻繁にお風呂に入れに来てくれていましたが、その回数も時間が経つにつれ徐々に減ってきた。実の父親が救急車で運ばれたときの印象が強かったためだったのか?


実はさらに昔、祖母も手術をしており、胃腸科の病院に入院していました。 S字結腸ガンという病名です。

手術後はホースを体に刺し、膀胱代わりの外部の袋へ尿を出していました。

ですがたまにそのホースが外れてしまうのです。

外れてしまう度に病院から連絡があり、私の母がホースをはめに自転車もしくはタクシーで行くのです。

(病院側曰く、ホースをはめるのは私達の仕事ではないからという理由で)

母から聞いたことがあるのですが、レッド叔母にも連絡したことがあるそうです。

そして祖母の病室で、母とレッド叔母が一緒になることもあったのだけど、レッド叔母は全く協力もせず、ホースを元に戻す一連の動作を私の母に任せっきりだったそうです。

しかもその動作を見ようともせず、違う方向を見ていたと…。

私の母は、祖母の体から外れたホースを元に戻そうとして、よく小水を顔を含め体中に浴びたそうです。

それを知っていても、レッド叔母は全く手を貸そうともせず、目を逸らしていてばかり。

母はこのブルー家に嫁いだのだから、例え義母でも面倒を看ようとしています。

それに比べ、実の母親なのにその場にいても何もしないレッド叔母…。


こういう過去があったために、祖父(父親)をお風呂に入れにくるだけでもすごいとレッド叔母に対して思ったのですが、やはり長続きしないのです。

にも関わらず何かある度に「私は娘だから」を連呼するレッド叔母…。あなたは何者なんですか…。




で、話はいきなり戻ります。年を越して時代は2001年の1月。

この辺りは証拠がなく、記憶を辿って書きます。

当時は母も私も介護に疲れており、思い出そうにも記憶があやふやです。

叔母が風呂に入れにきたときの記録はしっかりしていますが、それは母の一言だけ書いてある日記のおかげです。


何かの拍子で、お風呂に入れてくれるヘルパーさんがいることを知りました。市が発行している公報だったのかもしれません。早速申し込みました。それからは一安心です。ですがこれでまた問題が…。お風呂に入るのは昼間の時間帯です。


祖父は綺麗好きですし風呂が好きなので、満足していると思ったのです。ですが私がたまたま夜の2時ごろまで起きていて、トイレへ行ったときのことです。なぜかそのトイレの隣にある風呂場の電気が付いていました。私は誰かが消し忘れたのかと思いながら近づいたのですが…かすかな音が。


風呂場に誰か入っている!!

こんな時間なのに誰だ!?


ドアを開けてみると祖父が入っていた!!

でも今回は祖父の意識はあるので一安心。


今日はヘルパーさんにお風呂に入れてもらったのになんでだ!?

ていうか、そんなことはどうでもいい。

まず湯船に手を入れてみた。

やはり時期は冬なので湯船の水温はこの時間では低くなっている。

こんなお湯、いや、ぬるま湯につかっていたのか。

祖父に対していろいろ言おうかと一瞬思ったのだけど、ここで俺は思った。

昼間のお風呂の入り方に不満があって、また入りなおしたのかな?と。


ブルー2「もう夜中の2時だよ。風呂から出て寝ようよ。」

祖父「そうだなぁ。」


下手に手を貸そうとするとプライドの高い祖父です。いつ怒り出すかわかりません。

なので見守っていたのですが立てそうにありません。


祖父「グラグラする…」

ブルー2「大丈夫だよ。じゃ出すよ?」


もちろん1時間以上は湯船に浸かっていただろうから、のぼせたのかグラグラするはずです。

そして本人からSOS信号が出てから手を貸しました。

というか、昔の人は骨格も筋肉もしっかりしているせいか重い。でも私の仕事の関係で出すことができた。

このときばかりは、我が家の家業は重い物を扱う仕事でよかったと思った。


とりあえず居間まで運び、祖父を横にさせた。

そして体が冷えないようにバスタオルで全身を拭いたあと、身近にあった祖父の毛布を被せた。

このときは母を起こして相談しようかと思ったけど寝ているし、きっと俺以上に疲れているはず。ゆっくりさせてあげたい。

救急車を呼ぼうかと一瞬思ったけど、本人の意識はあるし、そこまでしなくても…と思った。

そしてまた前回のように意識を失うのではないかと不安に思いながら祖父に話し続けた。

でも祖父は目は見開いている。大丈夫なのか?救急車は呼ばないでいいのか?

そう不安に感じながら、俺は二度も風呂に関して問題を起こしてしまったことを反省した。


『じいさん、このようになってすまない…。

 翌朝には色々ネットで検索して、認知症のお年寄りが風呂場で溺死により発見されるニュースがあることは知った。

 でもいつその鍵を設置すればいいかタイミングがわからないでいた。

 鍵を設置したらしたで、それに気づいた祖父が怒るかもと思って何もしないでいた。』


命が大事か、要介護人の感情が大事か、悩むところです。


祖父はこのあと回復し、私は彼に寝巻きを着させ寝床に戻しました。




私は翌日には早速ホームセンターに鍵を買いに行き、風呂場のドアに設置。

そしてそれでも不安に思った私は、夜2時半くらいになるまで寝ないようにした。

『朝型の母と、夜型の私』みたいに役割分担をしました。