レスリングの吉田沙保里選手が、3大会連続のオリンピック金メダリストとなりました。
世界選手権とオリンピックのタイトル12個目となり、
ロシアの「霊長類最強と男」と呼ばれる超人カレリン選手と並ぶ記録となりました。
カレリンさんは、吉田選手の決勝戦を観戦していたようです。
カレリン選手(なるほど・・・霊長類最強ですね・・・)
吉田選手のすごいところは、技や身体の強さはもちろんですが、
精神力の強さ、心の強さが半端ないところです。
「オリンピック三連覇」を期待されるプレッシャーというのは
そうとうなものだと思います。
ある意味、勝って当然
と思われることが、一番のプレッシャーになるのではないでしょうか?
しかし、彼女は、「国民の期待もすべて受け止めて戦う」
と、プレッシャーも何もかも真っ向から受け止めて、
勝負をしています。
現に、今回初めて、試合の前日眠れなかった
と話されてましたね。
今回、吉田選手は、日本選手団の旗手に選ばれましたが、
周りの人は、反対したそうです。
旗手になれば、必ず開会式に出なければならず、
そのほかの壮行会やなんやのイベントにも必ず出席しなけらばならないので、
早めにロンドン入りしなければならないそうで、
レスリングは、オリンピック後半戦なので、
肝心の自分の調整に影響がでてくるのではないかという問題と、
「開会式の旗手になった人は、活躍できない」
というジンクスがあるそうなのです。
だが、旗手はだれかがやらねばならないし、
吉田選手が、自ら立候補して「自分がすべてを背負って、頑張る」
と引き受けたそうです。
なんとかっこいい話でしょうか!
男前すぎます!!!!
柔道が、金1つに終わる
という更なるプレッシャーのなか、
日本を背負う
とういう覚悟で、試合に臨んだ吉田選手。
ワールドカップで、負けてしまった、ジョロボア選手にも
きっちりリベンジしての完全優勝。
本当の勇者とは、この人のことでしょう。
実は、旗手だけではなく、日本選手団の主将も打診されたらしいのですが、
「男性を差し置いての主将は・・・」
とお断りしたそうです。
なんと控えめな。
本当の勇者というのは、心が優しく、控えめなのですね。
自分は強いんだぜと言って、ヤンキーのようにやたらめったら、アピールしてる人たちに
爪の垢でも煎じて飲ませた方がいいです。
ヘミングウェイの名言に
「勇気とは、プレッシャーのかかる状況の中で、いかに優雅にふるまえるかどうか、ということだ」
という言葉があるのですが、
まさにそれをこの目で見させていただきました。
ほんとうにありがとう
感動しました。