ジョディ・フォスター主演、ニール・ジョーダン監督の2007年公開の映画。

テレ東の午後のロードショーを録画してみました。
自分じゃまず、借りないような内容の映画なのですが、
そういう映画も見れるところが、地上波映画放送の良い点です。
特にテレ東は、たまに掘り出し物映画を放送するので、
よくチェックをしています。
ジョディ・フォスター好きなので、見ることにしたのですが、
すごい内容の映画でした。。。。
すごいというか、かなり挑戦的というか、
なんだコレ、というか。
ストーリーのドキドキを味わう映画ではないので
あらすじを言いますと、(注意!結末までネタバレします。)
主人公のラジオパーソナイティーのエリカ(ジョディ・フォスター)が
恋人(ナヴィーン・アンドリュース)←ロストのサイードです。
を暴漢に殺され、自分も3週間昏睡状態に。
目覚めてから、悪いやつが許せなくなり、
見かけた悪いやつを銃で成敗していく。
NY市警のマーサー刑事(テレンス・ハワード)は、
エリカがあやしいと思いつつも確証がもてない。
最後には、自分と恋人を襲った暴漢たちを
殺そうとし、駆け付けたマーサー刑事が
エリカを手伝い、全員を殺す。
刑事は、エリカをかばい、エリカの連続殺人はなかったことになる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アメリカって、こんなのアリですか?
いや、いくらアメリカでもこんなに殺したら無罪ってわけには、いかないでしょう?
裁判になっても。
有能な弁護士つければ、無罪になるのでしょうか。
社会のゴミみたいな奴は殺してもいいってこと?
自分の復讐あいてなら、まだしも、
全く関係ない、通りすがりの悪いやつも殺してますけど・・・・
電車で暴れてた程度の悪いやつも。。。
でも、思った。
それほど、アメリカの犯罪っていうのは、身近に多いのかも。
「あいつが死ねば、平和になるのに」
っていう犯罪者がそんなに多いのかな。
だから、電車で暴れてるチンピラも、野放しにすれば、
やがて、大きな犯罪を犯すから、先に芽をつんだってこと?
どなたか存じませんが、やってくれてありがとうってことなの?
そして、また思った。
でも、たしかに自分の恋人が殺されたら、やったやつを殺したいって気持ちはわかる。
復讐はいけないなんて、そんなきれいごとですませられるわけがない。
そんな理想主義で済ませられるのは、ほんとに大事な存在の人がいない人だ。
銃社会で銃をもっていれば、なお、復讐のハードルは低くなる。
自分だって、アメリカ人で銃をもっていれば、どうなるか分からない。
そういう社会では、復讐しても、理由によっては、無罪になる可能性さえあるのだから。
以外にもこんなに考えさせられてしまった。
こういうのを社会派ドラマっていうのでしょうか。
それにしても、やっぱり「ブレイブワン」というタイトルはダメでしょう。
直訳すれば「勇敢な者」になっちゃいますよ?
いくらなんでも、勇敢なんかじゃないでしょうよ。
むしろ、復讐しないでその辛さと向き合って生きていく方が、
勇敢でしょうよ?
それとも、逆説的に考えろってことなんでしょうか?
こんなにいろいろ考えましたが、
見てるときは、
「は?」とか「ありえない?」とか「いやいやいや」
とか突っ込みどころありまくりでした。
へんな映画です。
ダメな人は、全然見れないほどダメかも。
何まじめにやってんの?的に思う人もいるかも。
荒唐無稽ともいえるストーリーを
超まじめに俳優が演じてるので、変な気分になりました。
でも見終わった後に、↑こんなに考えるところがあったということは、
現代社会の闇というか、
そういう面をキチンと描いているのかも。
公開当時賛否両論あったみたいですが、
自分の中に賛否両論がもちあがり、そういう面でも変な気持になります。
そんな映画もそうそうないですね。
ニール・ジョーダン監督の力ですかね。
嫌な気分になりたくない人には、オススメできません。
ジョディ・フォスターを見るという感じの映画でもありませんし。
ジョディも昔の顔のほうがかわいかったしなぁ。
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