女優って怖い生き物なんですね~
白黒映画ですが、出演者がみな素晴らしいので、見ごたえがあります。
オープニング、
女優賞の授賞式、涙を浮かべて受賞の喜びを語るイヴ。
しかし、ほんの数か月前まで、会場にいる誰一人として、
イブが女優になるなんて思ってもいなかった。。。。。
大物女優マーゴ・チャニング(ベティ・ディヴィス)のもとに、みすぼらしい身なりをした
イヴ・ハリントン(アン・バクスター)が現れます。
マーゴの大ファンだというイヴは、夫を戦争で亡くし、天涯孤独だという・・・
かわいそうに思ったマーゴは、付き人として、イヴを雇うことにします。
イヴの有能ぶりに大変助かるマーゴ。
しかし、だんだんとあまりに気が利きすぎるイヴに、不信感を覚えます。
自分の恋人にまで、色目を使ってるのでは?
容姿の衰えを気にし始めたマーゴにとっては、若いイヴの存在は
だんだん疎ましいものに。
マーゴはだんだん荒れ始め、周りの人たちは、
女優のワガママに付き合ってられない
とばかりの態度になっていきます。
そして、天使のような性格に思えたイヴの本性とは?
主演のベティ・デイビス好きです。
大きなトロンとした目に、ハの字眉。
お酒とたばこ片手に
ダミ声で何かと文句をつける。
まさに大女優という存在感。
荒れたマーゴが、パーティーで、ピアニストに、「リーベストロイメ弾いてよ」という場面すきです。
「愛の夢」大好きな曲なので。
1950年のアカデミー作品賞を受賞した名作映画ですが、
主演女優賞にも、マーゴ役のベティとイヴ役のアンがノミネートされています。
どちらも最優秀賞の受賞を逃したのですが、
実は、はじめは、イヴ役のアンは助演女優賞にノミネートされる予定だったようです。
しかし、1946年に「剃刀の刃」という作品ですでに最優秀助演女優賞を受賞ずみの
アン・バクスターは、「私だって主演じゃない!」
と、映画会社をたきつけて、ごり押しで、主演賞にノミネートさせたとか。
結局ベティとアンとで票が割れてしまい、
ちがう作品の女優(「ボーン・イエスタディ」のジュディ・ホリディ)
が受賞してしまった。
アン・バクスターがおとなしく助演女優賞にノミネートされていれば、
主演&助演のダブル受賞だったといわれているそうです。
すでに大大大女優だった、ベティ・ディヴィスに対抗する行動が、
まさに映画と同じで、当時話題になったみたいです。
このアン・バクスターさん、おとなしそうな顔してるんですよ~。
だから、より怖いですね~
ベティ・ディヴィスに対抗できます?ふつう・・・
ベティは、生涯で、最優秀賞を2回受賞しています。
(最優秀賞の最高受賞記録は、キャサリン・ヘップバーンの4回!キャサリンについてはいつか書きたい)
2回受賞している人は、結構いるのですが、
3回は誰もいないので、
もしベティが、主演女優賞を受賞できていれば、
単独2位という快挙だったのですが・・・・
結果的にそれをつぶした形になります・・・・・
ちなみにこの映画に、端役ですが無名時代のマリリン・モンローが出ています。
本当にかわいいです。
ちゃんと、おつむの軽い若手女優の役を演じています。
マリリンについてはいつか別で、書きたいと思ってます。
大大大好きな女優さんなので。
左から、アン・バクスター ベティ・ディビス マリリン・モンロー
ハリウッドの裏側を見てみたいかた、おすすめします。
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