広島天下一品物語【打ち上げ頂上作戦】第1話「わしの呑みっぷりで女の子を酔わせちゃるけぇのぉ」

TRANSITツアーも折り返し地点！
今週末は、岩手、気仙沼にまいります！

12/13(FRI) @一関cafe bar donque
12/14(SAT) @気仙沼ゲストハウスアーバン

そして、19日は代官山UNIT！！
12/19(thu) @代官山UNIT

そしてそして、、、

12月23日（月祝）は、蓮池の地元広島で1年ぶりのライブ！！
非常に楽しみであります！！
広島の皆様、よろしくおねがいしますね～～～

12/23(mon) @BLUE LIVE広島

1年ぶりの広島ライブ。

1ねんぶりか。。

。。。

あれ、やっちゃいます？

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広島天下一品物語【打ち上げ頂上作戦】第1話
「わしの呑みっぷりで女の子を酔わせちゃるけぇのぉ」

このお話は、15歳蓮池少年、汗と涙とちょっぴり下心の、
波乱万丈アルバイト物語であります。

初めてのお客様は、
バックナンバーを読んでから読むと、
さらに良いかと思われます。

あらすじ

広島在住の15歳の蓮池少年。

楽器（XのTaijiモデルのベース）と、

かわいい彼女をGETするという下心を胸に、
校則で禁止されているアルバイトを始める事に。

が、そのバイト先は泣く子も黙る広島１怖いラーメン屋、
天下一品。
温室育ちの15歳の少年は、社会の厳しさを身を以て体験する事となる。

中広店での研修も無事終わり、
東雲店のオープンを迎え、
色んな方の愛のムチ、鉄拳をくらいながら、
成長していく蓮池少年。
さてさて、この先どのような物語が待っているのか・・・

では、はじまりはじまり・・・

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キキィー

1台の自転車がとあるラーメン屋の前に止まった。

さあ！今日もバイトか！
たいぎい(面倒くさい)のぉ。

国道沿いでしかも角地という好立地な上、
独特なスープが特徴なラーメン屋。
オープンして1ヶ月近く経つのに、
全く客足が減らず、正に飛ぶ鳥落とす勢いである。

今日も店長に怒られるんかのぉ。
ってか、社長はまだ店におるんかのぉ。
閻魔大王社長め…この間もわしの頭思いっきり叩きやがって！

Kチーフのケリも相変わらず痛いし、
N内さんは相変わらず話ししてくれんし、
胃が痛いわぃ。。。

いや！いけん！！
これもXのTaijiモデルのベースを買う為じゃ！

働かざる者買うべからず！
頑張るでぇ～

しかも今日はちょっと早く着いたけぇ、
レディース系じゃけど綺麗なS郷さんがまだおるかものぉ。
ええとこ見せちゃるわい！！

当時好きな芸能人は相川七瀬だった蓮池少年。
お気に入りだった昼帯のアルバイト、
レディースの香り漂うS郷さんとすれ違う為、
少し早めにバイト先に到着していた。

さて！行こうか…
あれ？裏口に誰かおるのぉ。。

げ！N内さんじゃ！
いやじゃのぉ。
あれ？T谷さんもおる。

二人ともさぼっとるのぉ！？
まぁ、挨拶するか…

おはようございます！！

「なんやニヤニヤしながら、気持ち悪いのぉ」

「あ、蓮池君おはよう！なんかええ事でもあったん？（笑）」

N内さんは東雲店の社員さんで、
研修当時から蓮池少年をガン無視していた嫌な社員…

いや、今後蓮池の恩人になる先輩である。

T谷さんは、
アルバイトのリーダー的存在で、
昼帯で働いている女性である。

いやいや、別になんもないっすよ！
2人ともどしたんすか？
サボって煙草吸いよったら社長に怒られますよ！

「アホかわら！わしは休憩で、T谷は上がりじゃいや！
因みに社長はおらんで！今日は海田店に行っとるよ」

お！やった！！
じゃぁわしも！

T谷さんの横に座り、
煙草に火をつける。

(…今ではもう時効であるが、
当時H池少年はヤンキーに対する憧れが少しあり、
意気がって煙草を吸っていた。
未成年の諸君はマネしないように！)

「…ってか、蓮池君、何その煙草。。」

はぁ、ゴールデンバッドですけど？

「何それ（笑）聞いた事ないわ。おいしいん？」

「おおかた味も分からず吸いよんじゃろう！
金魚なんじゃないんか？！」

ぐ、そ、そんな事…
わしはこれが好きなんすよ…

緑色の箱にコウモリの絵、

金色の文字で
「ゴールデンバッド」
と書いてあるその煙草。

かっこいい・・・

当時の蓮池少年はそう思っていたのだが、、、

・・・今思えば明らかに趣味が悪い。
しかもあれから15年経つが、今だゴールデンバッドを吸っている人に出会った事はない。

因みに金魚とは、
煙を肺に入れる事が出来ない人が、
口に煙を入れ、プカプカやってる様を言う。

「男は黙ってショートホープじゃろ！」

「めっちゃ趣味悪いっすよ！N内さん！
オヤジタバコじゃないですか！
若者はセッターじゃろ！蓮池君吸ってみる？」

適度に重く、濃すぎず舌にピリッとくる辛さ、
そして何より若者はセブンスターという響きに魅了され、
蓮池少年はその後10年近く、
セブンスター一筋という生活を送ることになる。

「あ、そうそう、蓮池君、
今度の定休日にある打ち上げ行くん？」

え？打ち上げってなんすか？

「新店オープンお疲れ様って事で、
打ち上げやるんよ。」

うわ！行きます！
皆来るんすか？

「東雲の人間全員と、
海田もオープンしたけぇ、
東雲と海田合同でやるんよ。」

え？じゃあS郷さんもおるって事？

…それに…

海田の人間も来るんか？
って事は、海田3人娘も…

海田3人娘とは、その当時誰もが狙っていた、
かわいいアルバイトの女の子3人組である。
蓮池少年も例外なくその3人にメロメロだった。

よっしゃ！
海田3人娘にも会えるじゃんか！
行かざるえんわい！！
これを機会に4人のハートをまとめてキャッツアイじゃわ！！

「蓮池君、お酒強いんじゃね！
かっこいい！
…うち、少し酔ってきたみたい…
…膝枕、してもらってもええ？」

的展開が容易に想像出来るわ～～～！！

ばか丸出しである。

「ってか、お前酒飲むんか？」

はい！飲みます！

「何や、うっれしそうに（笑）。
まあ、未成年には酒飲ましちゃいけんけど、
こっそりビール位はついじゃるよ！」

…

ビール…

あんなマズイものが主役！？

蓮池少年、
幼少期、興味本位でビールをのんで、
えらい目にあった経験をもつ。

やばいのぉ。
わし、ウィスキーや焼酎は飲めるが、
(それはそれとしてどうかと思うが)
ビールはちっちゃい頃飲んで気持ち悪くなったトラウマしかないわ…

苦いはマズイわって…

どうしよう…

いや、ここで負けたら男が廃る！
S郷さんや海田3人娘の為にも、
わし、やったらんにゃいけん！！

全くよくわからない使命感と、
若干の下心を胸に、
蓮池少年はビールを飲めるようになろうと
心の中で誓った。

N内さん、T谷さん、
わし、仕事に行きますわ！！

と言い残し、店に入る蓮池少年。

店に入るとS郷さんが。

S郷さん、わし、
あんたと海田3人娘の為に頑張るけぇね。。。

そう心に誓い、

石田純一ばりにニヒルな笑みを浮かべながら、

「おはようございます！」

と、元気良く挨拶し、
仕事につくのであった。

とりあえず、帰ったらビール飲む練習じゃの！

やったるけぇの！

ビールを飲む練習。。。
全くもってよくわからないが、
蓮池少年、当時から練習好きだったのであろう。

つづく

はす