広島ライブの感想と、皆様へのお礼を書こうと思っていた今回のBlog。

しかし都内に戻って来て、思いの他バタバタだった為、ダブルUPしようと新幹線で書いた、天下一品物語を先出ししてしまう形になりました。

ちゃんと書きたいので、感想は後日UPしますので、ご了承くださいm(_ _)m。



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店内を緊張が包んだ。



「みなそろっとるんか?
ほいじゃぁ始めようやぁ。」


社長の一言で、研修が始まった。



静まりかえる店内、
東雲店店長が口を開いた。


「東雲店店長のSです。
今日は皆さんわざわざお疲れ様です。
東雲店オープンまで1週間をきりました。
今日は有意義な研修時間にしましょう。
では社長、一言お願いします。」



「おはようございます。
ベスト天下一品社長のSです。
皆さんのお力もあり、
東雲店オープンまでこぎつけました。この東雲店は、西日本の本店として…」


ここでは割愛させていただくが、
東雲店オープンの重要性、
西日本本店で働く自覚、
お客様に対する熱い思いを話された。


社長のありがたいお話も重要だったが、
ここで蓮池少年、
ひとつの疑問が生まれた。



あれ?
社長、Sさんって言うんじゃ。
東雲店店長もSさん…
確か中広店店長もSさん…



ん?



「ねぇT谷さん、
社長と店長って家族なん?」

「蓮池君知らんかったん?
2人は兄弟じゃし、
中広店店長もよ!」



社長を筆頭に、
中広店店長、
東雲店店長は兄弟であった。



蓮池少年は震えた。




皆兄弟って…

中広店店長と兄弟って、
そりゃ皆恐いに決まっとるじゃん!

ってか社長、
見るからに怖いじゃん!
ってか絶対長男じゃん!!
中広店店長の上いっとるじゃん!!!

ものすごードスきいとるし。。



ベスト天下一品社長。

アニメのキャラに例えるなら、
ねずみ男をイカつくした感じである。

芸能人に例えると、
レギュラーの松本君(坊主の方)を
イカつくした感じである。


(決して悪口のつもりはありませが、
誤解を招く恐れがあるので、
ベスト天下一品関係者の方、
この事は社長には内緒でお願いします)


矢沢永吉が大好きで、
コーラの事をコークと言う。

因みにカラオケの18番は、
「止まらないHa~Ha」
である。


タッパもかなりあり、
見るからに恐い。



後々に知る事になるのだが、
社長達Sさん3人は、

「泣く子も黙る、S3兄弟」

としてその昔、
広島で名を馳せていたそうである。

簡単に言うと、
かなりヤンチャをされていたらしい。



昔はヤンチャをされていた社長が、
天下一品の味に感銘を受け、
京都北白川総本店で修行し、
ベスト天下一品として、
西日本の天下一品を一手に取り仕切る
社長になられたそうである。


蓮池が今も尚、
大尊敬しているお方である。
(ベスト天下一品関係者の方、
この部分は言って頂いて結構です。)


衝撃的事実を目の当たりにし、
ガクブルの蓮池少年をよそに、
顔合わせは淡々と進んでいく。



社員さん達の自己紹介の後、
バイトの自己紹介になった。



「T屋です。頑張ります。」

「I田です。頑張ります。
よろしくお願いします。」

「S郷です。一生懸命頑張ります。」



皆淡々と当たり障りのない自己紹介を始めた。


ありきたりながら順調に進んでいた自己紹介。




さあボチボチわしの番じゃの!
なんかクセのある一言でも言って、
女の子の注目を集めたい所じゃが、
あえてここは(社長怖いけぇ)、
無難に乗り切るのが得策じゃろ!

「一生懸命頑張ります!よろしくお願いします!」

って元気な声で言っとったらええじゃろぅ!



なんて思っていた矢先、
あと1人で蓮池少年というところで、
社長が口をはさんだ。



「おまえら、頑張りますしか言えんのか?頑張るのは当たり前じゃけぇ、頑張ります以外の事言えぇや!」







えぇ~~~!
なんかハードル上がったぁぁ~


動揺しまくりの蓮池少年。
しかし、無情にも順番は刻一刻と迫る。


「S本です。ぇえと…よろしくお願いします。」


「なんや!それだけか?
よろしくお願いしますも禁止。」







のぉぉぉ~~~
またハードル上がったぁぁ~


ってか顔合わせの自己紹介で、

「頑張ります。」



「よろしくお願いします。」

以外、何を言う事があるんじゃ~
社長、そりゃムチャってもんじゃろ~



何故か最高に上がったハードル。

そしてK野副店長が口を開く。



「じゃあ次、蓮池君。」



「…えぇ、と、蓮池真治と申します。
お客さんに喜んで頂けるように、
が、、一生懸命、、します。。」




「よ、よろしくお願いしますぅ↑」



声が裏返ってしまった。



「わら、何裏返ってとんや。
頼りないのぉー(笑)」


店内が若干の苦笑いに包まれた。

MAX恥ずかしかった。


くそぅ!
かわええ娘の前で恥かかせてくれてから!

社長のばかーー


与えられたハードルを全てなぎ倒した蓮池少年の挨拶。

ホロ苦い東雲デビューであった。



一通り顔合わせが終わり、
そこから研修に入った。

マニュアルの確認、
ポジションの確認、
新しいレジの操作方法。


ここで、オープン初日のポジションが発表された。



蓮池少年、
レジ打ち&席案内



以前にも書いたが、
お店の華形ポジションである。


なんや~!
皆結局わしに期待しとるんじゃのぉ!
しょうがないのぉ!
期待に答えちゃるわい‼


先程の失敗はすでに無かった事になり、
完全に自意識過剰が戻った蓮池少年。


新店舗オープンに向けて気合い充分であった。







そして、オープン当日。

今もなお語り継がれる、
「東雲開店(オープン)戦争」の始まりである。


つづく


はす