









瓜ふたつの草花
敦盛草・あつもりそう
16歳の美少年、おまけに、笛の名手だった


平敦盛 

愛用は
青葉の笛
一の谷の合戦
に出陣した
敦盛
平家物語
の
敦盛最期
は
あわれを誘う場面として、長く人々に語り継がれてきました
沖の船
を目指して馬
を泳がせかけた時

敵に後ろを見せるのか

という声に、引き返して堂々と戦った敦盛

萌黄縅・もえぎおどし
の鎧・よろいに身を包み
須磨の渚に散りました
彼のまっすぐな気性に心惹かれた昔の人は、花にも彼の名前
をつけました

敦盛草……

その大きな袋のような花を見て
彼が背負っていた
母衣・ほろ
を連想したようです
母衣
は、当時の武将たちが背にかけていた大きくふくらむ布のこと
流れ矢→を防ぎ、自分の存在を目立たせるためのものでした
一の谷の合戦
で
敦盛
と相見えた・あいまみえたのは
熊谷直実・くまがいなおざね
坂東武者の直実
は
涙ながらに若き公達・きんだち
敦盛
の首を刎ね・はねます
一説
には、自分の息子を身替わりにして
敦盛
をの命を救ったとも
のちに
直実
は出家して死者の霊を弔・とむらいました
木陰を好み、戦の非情と人の有情を今に伝える
熊谷草・くまがいそう
平家の赤旗、源氏の白旗にちなんでか
敦盛草
は赤っぽく
熊谷草
は白っぽいラン科の花です
敦盛草
の別名
は
延命小袋・えんめいこぶくろ
福の神が持っている宝のひとつ
延命袋
に
花の形が似ていることからついた名前
です
はかなく散った
敦盛
に
長生きさせてあげたかったという思いが託されているのかもしれませんね

アツモリソウ

クマガイソウ