








紅花栄・べにばなさかゆ

人知れず思えば苦しくれなゐの
末摘花の色に出でなむ




よみ人しらず
紅花の花が咲き誇る時期
といわれます
普通、紅花
がピークになるのはもう少し先でしょうか
薊・あざみ
に似た棘・とげのある花を咲かせます
黄色がかったオレンジ色の花ですが、この花から
紅・くれない
の染料がとれるのです
口紅
も紅花
から作りました
じつは
くれない
という色名は、もともと紅花
の古名
です
染料にするには咲き始めがよいので、こまめに外側から摘んでいきます

そこから

末摘花・すえつむはな
とも呼ばれていました


源氏物語
に登場する姫の名
としても知られていますね



栄



という漢字
は
もともと花びらが円形になる桐・きりの木のことで

花が咲くことをあらわす漢字
です
日本語
の
咲く
も
栄ゆ
と同源
だそうです
美しくいきいきと咲きほこる紅花

痛い棘に悩まされながらの作業は大変つらく、少しでも朝露
でやわらかくなる早朝に摘むのだとか
様々な苦労の末に美しい色
が生まれるのですね










今日
は
七十二候
のひとつ

紅花栄


でした

みなさん

素敵な
夜
を迎えてください










