








明音のおと
少し






音無の里・おとなしのさと


恋ひ侘びぬ音・ねをだになかむ声立てていづれなるらむ音無しの里


古今和歌六帖



音無の里

は、さびしい山間にひっそりとある隠れ里です
そこでは、音
や声
が聞こえないので
人は誰はばかることなく泣けるのだといいます
また、音もなく流れる静かな川は


音無川


滝は


音無の滝

返信がない(音無)という哀しみとからめて用いられました

音なしの川へに生ひて三年・みとせ経し枇杷・びわの蕾・つぼみのともしきろかも


正岡子規
竹乃里歌



無声の声・むせいのこえ


有声・ゆうせいの声は百里に過ぎず無声の声は四海・しかいに施す・ほどこす


劉安
淮南子

大きな声でどなるより
心に訴えかける


無声の声

の方が遠くまで及ぶものです
また、民衆の


声なき声

も、集まれば大きな力
となって世を動かします
有声の画、無声の詩
とは、前者が
詩
で後者が
画
という意味
逆説が真意をつきます









