初めて会ったのは受験の面接の時らしい。
こっちは覚えてないが彼曰く「ボーッとして大丈夫か?」と思ったらしい。
入学してからは1次元図法の授業で俺がぺんを放って考えるのを放棄した時、そのぺんを拾い「こう描いて提出しとけ」と構ってくれた。
冬場、うっかり着るTシャツがなくて裸にジャージで部室へ急いでた時、目ざとく見つけて「人間じゃねぇ」って言われたっけ。
何でだったかサッカーゴールを運んでた時もいじられたなぁ。
野球の応援も一緒に遅れて団長に睨まれたっけ。
3年の時は俺が熱を出した時、布団貸してくれた。
キャシャーン歌ったね。
前夜祭でプロレスもやった。
林道にも行った。
峠にも行った。
ナイトツーリングでは「グローブをエンジンの所に置いとくとすぐ乾くよ。」なんて得意げに言ってたのに自分が忘れるオトボケな面もあった。
引っ越しの手伝い頼んだのにドタキャンする形で入院する事になっちゃってごめんね。
そんな俺にみんな何度も見舞いに来てくれて本当に嬉しかった。
家にも来てくれたよね。
1度は熱出しててベッド上でトイレしてて、臭いも気になるし、顔も見ずに帰ってもらっちゃったけど、その時も庭にまわって戸越しに声を掛けてくれた。
働き出してからも年賀状くれたね。
初詣でばったり会ったりもした。
同窓会でも何かと気を遣ってくれた。
そう彼は気遣いの人で、とぼけた所もあるいい奴だった。
人の一生が終わってこんなにショックだった事はない。
よく聞く言葉だが、今でも信じられない。
だから、なんか文字にせずにはいられなかった。
葬儀も近親者のみという事で、これが供養になればと願う。







