やさしくて強い

 

 

控えめに大地彩る黄の小花

木蔭に映える ミツバツチグリ

 

山吹の黄色とはまた違う

レモン色に近い雰囲気の

初夏のビタミンカラーです

 

 

 

 花畑

 

 

 

雲間からこぼれる陽光うけとめて

白花輝くトキワサンザシ

 

秋には赤く染まるトキワサンザシの垣根は

今は清楚な白い小花で覆われています

 

五弁の可憐な白花が一斉に咲いて

樹が花畑になりました

 

 

冬越しを経て

枯れた梢もありましたが

補って余りあるほどの花の勢いが

トキワサンザシの強さを物語っているようです

 

秋の紅い実をみるとピラカンサ

初夏の白い花は常盤山査子と呼びたくなります

 

樹の姿が季節によって変貌することを知ると

楽しみが増えるような心持になりました

 

 

 

 

 

 洋菓子の飾りに似て

 

 

五月晴れ 花芽あらわる立葵

新緑一色 準備粛々

 

鮮やかな花色をふりまく立葵

今はまだまだ緑のつぼみが出たばかりです

 

梅雨入りのころに咲き始めるとのこと

緑一色から華麗に変身する時期は

少し先になりそう

 

梅雨入りから梅雨明けまで

下から順番に咲く花ぜんぶの蕾が

ぎゅっと集められたところを

今みているということでしょうか

 

来月の空に向かって真っすぐに伸びていく

そのための部品がぜんぶ収納されている

そう思うと不思議でなりません

 

同時に楽しみでいっぱいです

 

 

これから蕾が大きくなるにつれて

どんどんもっともっと

増えていくのでしょう

 

幾何学的なこのフォルムが

日ごとに変わる様子を

つぶさに毎日観察できれば

なんて最高

 

 

新しい緑色とその濃淡が織りなす

不可思議な景色は

見飽きることがありません

 

 

毎年その年の花が終わり

いつのまにか朽ちて消えてしまうと

どこに咲いていたのかさえ

すっかり忘却してしまうほど

世話を焼かれない賢い植物

 

そして花の時期になると

こうして忘れずに時間通りに現われて

静かに確実に大きくなることに

毎年驚かされます

 

 

 五月晴れの下

 

 

鮮やかに青葉滴る沢蓋木

白花のつぼみ 開花まもなく

 

樹の花は静かに咲いて

しかも地味なので

いつも見逃しています

 

サワフサギの若葉が瑞々しくて

近づくと白い小さなつぼみが

真珠のつぶのように

集まっていました

 

 

晴れ渡った空から降り注ぐ

五月の太陽に照らされて

新葉の葉脈と産毛が際立ちます

 

 

豊かな緑のグラデーション

一期一会の色が煌めいていました

 

 

 

 あざやかな光

 

 

春光をとりこみ映す山吹草

まばゆい黄色に笑顔が増える

 

緑と黄のコントラストがますます鮮やか

ビタミンカラーのヤマブキソウを

みるひとの顔は自然と笑顔になります

 

黄色の純度を測ることができたら

このヤマブキソウの黄色は

限りなく100%に近いはず

と思ってしまいました

 

 

小さな花ながら

そこから放たれるパワーは強く

黄色というよりも

黄金という風格です

 

 

まさに春を謳歌しているすがた

そのものの小さな花から

不思議なチカラと元気をもらった気がしました

 

 

 

 

 

 

 緑と淡紅の饗宴

 

 

葉と花が織りなす模様 陽が照らし

一期一会のアケビの意匠

 

少しみないうちにすっかり蔓がのびて

小判型が五枚集まった緑葉と薄紫の花が

オリジナルの模様を作り上げていました

 

どこを切り取っても

すてきなリバティープリントのように

物語のある構図が現れます

 

 

緑の葉からこぼれる淡い日の光によって

葉脈が透けて見えます

 

新葉の屋根はまるでシェードのように

ふりそそぐ光線をやさしい光にかえてくれます

 

 

花がおわった桜の樹にからまった蔦が

幾重にも網を織りなして

こぼれるように小さな花が咲き誇ります

 

秋には濃紫の実がいくつできるでしょう

 

初夏から移り行くアケビの姿が

いまから楽しみです

 

 

 

 

 

 

 春の陽気

 

 

春の陽に映える黄緑 山帰来

やわらかな色 一面照らす

 

秋の紅い実が印象に残る猿捕茨

あるいはサンキライ

その始まりの花は意外にも

やわらかくやさしい淡黄緑でした

 

半球状の花房が可憐です

 

目立つことなく静かに咲く春の花

あたり一面をおだやかな光の色で

ふんわりとつつんでいるようでした

 

 

 

 咲き始め

 

 

蒼あふれ 宝鐸草の花芽出て

初夏の緑が彩る季節

 

ホウチャクソウの花が出てきました

 

緑葉に守られておそるおそる

ちょっとこわごわといった風情で

可愛らしい初夏のデビューです

 

筒状の花が垂れ下がる前の

葉と同色の花芽をみることができて

開花を共有している気分になりました

 

ゆっくり咲く準備をして

地味ながら美しい緑の濃淡で

瑞々しい季節を彩ります

 

 

葉と同色の緑から

薄い黄緑に変化しながら

ホウチャクソウの花になります

 

葉っぱに守られながら

開花のデビューが無事完了しそうです

 

 

緑の濃淡のみながらそのフォルムと色に

見応えのある宝鐸草の花は

気付いたひとにそっと初夏の変化を教えてくれる

そんな気分になりました

 

 

 

 

 景色を照らして

 

 

 

山吹を囲む青葉に黄色映え

彩り豊か 春麗らけし

 

春野の黄色は柔らかで瑞々しくて

豊かさを表しています

 

新芽が育って緑色も少し鮮やかになると

黄色がますます映えて

ああ春だなぁと

ついつぶやきそうになるので不思議です

 

 

ヤマブキが満開に咲き揃っていました

黄色の面積が多いので

周りを照らして眩しくさえかんじました

 

 

眩しい光がきらめいています

春爛漫の時期は短く

終わる頃を思うと

名残惜しいことひとしおです

 

 

 いざなわれ

 

 

春の野に白と緑の二輪草

そよ風ゆれて しばし休息

 

鮮やかな緑の一面に

純白のニリンソウが満開です

 

なかよく二輪がよりそって

細い花茎の可憐な花がゆれていました

 

 

のどかな日差しの下

うってつけの休息場所でしばしお休み

小さな虫もまどろみ始めました

 

うとうとしたくなるのは

ひともおなじ

気持ちよさげな状況に

うらやましく感じます

 

 

緑のおかげか春陽のせいか

白い色が混じりけなしの

真っ白に見えました