昨晩は、Plazaで三上寛さんのトーク&ライヴナイトが行われた。
第一部のトークは、Plaza2日連続出演の矢崎泰久先生。
トークの内容は、69年から70年代初期の、日本アート爆発期に関する考察から始まった。
寺山修司、赤塚不二夫、永六輔、森鴎外周辺、等々超Interestingな話題が展開された。
そして圧巻は、三上さんの活動の中核である、青森に関してだった。
青森の歴史~民族の背景~恐山と幅広く物語が披露された。
第一線の「プロの語り手・音楽家」と「プロの編集者」のVocab Jam Session。
よどみなく構築される、その空間。
各々のフィールドにおける、達人が作り上げていく、その瞬間のみのAtmosphere spaceを観れることの喜び。
やはりプロの「媒体」として、言葉は生業としてきた私にとって、至福のMomentだった。
第二部は、寛さんLive。
昨晩は、GretchのWhite Falconのモス・グリーン・フィニッシュをご使用された。
アンプは我がTwin Reverbを使っていただいた。
夕方のリハの時に、Twinをお見せしたら喜ばれていただいた。
「これ、どうしたの?」
「え、あ、いや友人が貸してくれていて…」
「いや、フェンダーのアンプは硬くも暖かくも出来るもんなあ。ヨーロッパなんかいくと大変なんだよ。特に東は同じ国でも電圧の違うところがあってさ、もう音づくりが大変なんだ。音が出ないことなんかしょっちゅうよ。」
といいつつ、アンプにシールドをつなぐ。
「音作りはまかせるからさ。ただ、リヴァーブはやや効かせてね」
ジャラ~ン。
グレッチ特有の甘くもシャープなハイトーンがTwinから流れてきた。
「ちょっと低音上げて」
「はい。」
「うん、それでいいや」
あっという間にセッティング完了。
クランチ気味のナチュラル・オーヴァードライヴがかかった素晴らしいトーンだ。
寛さんが他の追従を許さない、あの特有の「三味線ギター奏法」を繰り広げていく。
なんで、Guitar MagazineやPlayer誌は寛さんを取り上げないのだろう?
こんなすっごいプレイヤー、世界中探してもいないのに。
「今の若い子ってさ、フェンダーのアンプの鳴らし方しらないんだよな」
無言でうなずく。
「そ、そのホワイトファルコン、いい音してますね?」
「そうだろ。昔さ、テレキャス使ってたんだけどさ、主張が強すぎてね。おれにはこれがあってるんだ」
妙に納得してしまった。確かにテレキャスターは主張が強い。
自分のものにするのには、ギター寄りの妥協がMusicianの方から必要とされる楽器だ。
寛さんとだったら、お互いの主張でぶつかりあっちゃうんだろうなあ。
ステージはかっきり1時間で終了した。
怒涛のLiveだった。完全に「降りてきていていた」。
でも、その「降臨」に身を任せるのは曲間のみだ。
私だったら、エンドレスになり、収拾がつかなくなるだろう。
相当のご修行を積んでこられたのだろう…
寛さん、寺山修司と青森出身のアーチストの深度ははんぱじゃない。
そういえば、ハードロックバンドの人間椅子も青森だったんじゃないかしら?
とにかく、もの凄いインパクトを受けた。
まだその深度を咀嚼中である。
日曜の永さんと矢崎さん、月曜の寛さんElectricライヴと再び矢崎さん、先週の大里さん、そしてバラさんとのレコーディングセッション、自己の2日間Live。
ホントに密度の濃い日々を送らせてもらっている。
ローラーコースターの最前列席に座っているようだ。
Up and downの起伏が激しい。他人から観たら、完全にBi polarに見えるだろう。
でもそのコースターの線路は、エンドレスではなく確実に何処かに向かっている。
今夜はLive。
4つのパフォーマーによる合同Liveだ。
持ち時間は約25分。
バラさんがミックスダウン終了した、CDを持ってきてくれる予定だ。
楽しみ…
It has been two months since I have been returned.
My enviornment, no life itself has completely changed.
Lou Reed's "Transformer" crosses my mind.
Where am I? Where am I headed to?
Only one thing is sure at this moment.
I am riding on the wind.