太平洋の真ん中で、走るアラサー日本語教師

太平洋の真ん中で、走るアラサー日本語教師

2016年3月からマーシャル諸島で日本語を教えている青年海外協力隊です

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5月7日土曜日、大使館主催の日本語スピーチコンテストが行われました

参加者は、私が教えているマーシャル諸島短期大学と、2校の高校から。

なぜなら、マーシャルで日本語教育が行われている機関はこの3校だけだから。

それぞれの学校に一人ずつ日本人がいる。

この国では現地人の日本語教師は一人もいません。



コンテストは詩の暗唱と、スピーチの部門と二つ。

課題詩は「千の風になって」「あすという日が」「不思議」の中から一つ選ぶという設定。

スピーチは自分で原稿を作成、テーマは自由だが、日本と関係のある内容でというルール。



会場があまりにもシーンとしていて、顔が強張る参加者たち。

なんだろう、もっとのど自慢の予選会みたいな楽しい雰囲気でできないものか、でも仕方ないよね・・・

緊張していてもいざステージに立つと、本当に堂々と発表していて感動しました。


練習不足だったので心配したけど、本当によかった!!

自分よりも上手な子を見るのもいい刺激になったと思うし、

何より大勢の前で自分を表現するという機会は彼らにとっていい経験になったはず。


初めはクラスで参加者を募ってもなかなか手を挙げる勇気のある子はいなかった。

前任者の引き継ぎによると出たいと言ってたはずの子もやっぱり嫌だと言う。

マーシャル人はシャイが多いらしい。

でも、個別に声をかけると、案外一つ返事でじゃぁ出ますという子が何人かいたので驚いた。

他のクラスメイトの前では立候補できないけど、本当は出たかったのかな。

声をかけられるのを待ってたかのような感じだった。

クラスでも一番明るいムードメーカーに冗談半分で、出なさいよ~記憶力いいんだから!!と言ったら授業後すぐオフィスに来たのにはびっくりした。

先生が出てほしいと言うなら先生のために出ますとか言う子がいて、いやそれは違うでしょう・・・気持ちは嬉しいけど



途中でセリフが出てこなくなって止まってしまった2人

それでもちゃんと最後まで言えたのに、

情けなかったのか、悔しさと恥ずかしさで、演台から降りるとそのまま帰ってしまった!!


最後の表彰式にもいないし、一緒に集合写真も撮れないし、もお~!!


だれもそんなこと気にしてないのにね。


でも、賞を取れなくても、すごくいい日だったと言ってくれた子がいて嬉しかった。