仕事、とは言っても八割方遊びみたいなもの。

ぷしゅう、といって新幹線のドアが開くとそこはもう京都。朝に仙台を出発して、午後にようやく着いた京都は、思ったよりも寒かった。後で旅館の人に聞いたら、なんでもここ数日で急に冷え込んだそうだ。新幹線を降りて最初に向かったのは竜安寺。まずはベタなところで。竜安寺の例の有名な石庭。実は訪れるのは今回で3回目となる。で、一つ気づいた。「…石庭って、良いか?」日本人として失格なのかもしれないが、今回行ってみて改めて認識した。14個の石があって周りの砂に筋がつけられたあの庭。どう見てもただの手抜きの庭にしか見えない。どこがいいんだかさっぱり分からない。禅の哲学が表現され、とかいう説明も胡散臭い。あの庭でそんな哲学を感じ取れるのなら、普通に山を見ていればそれ以上のことを感じ取れそうなものだ。ドナルド・キーンが絶賛したとか、あの中に小宇宙があるとか、大層なお題目にだまされているだけなんじゃないか。というわけで、写真すら撮らなかった。次に行ったのは金閣寺。残念なことにここで雨が降ってきたが、傘を差して順路を進む。金閣寺と言えば、通を気取る人たちは「あれは金閣寺ではない。鹿苑寺金閣が正しい」とか言うのだが、なんのことはない、配られたパンフや御札、立看板には「金閣寺」と書いてある。どっちだっていいのだ。金閣寺はさすがに分かりやすい。道を曲がるとそこには池に浮かぶ金色の建物。雨に煙って見える金閣にはどこか艶っぽさすら感じる。
金閣の周りを一回りすると順路を出口へ出て、宿へ向かった。宿は京都市内の「ホリデイイン京都」。こういうビジネスホテルは全国どこに行っても同じだが、俺は結構好きだ。明日はなんだか忙しそうだ。もちろん、遊ぶのが。