スプリング・エフェメラル。直訳すると春植物(早春季植物)というなんとも味気ない名前になってしまいますが、エフェメラルの語源がフランス語の儚い恋であることから、「早春の瞬き」「春の儚い命」「春の妖精」などとも呼ばれているそうです。
早春の落葉広葉樹林で花を咲かせ結実すると、他の植物が葉を繁らす前に地上から姿を消して、翌春まで地中で休眠する植物の総称なのですが、イチリンソウもスプリング・エフェメラルの一員です。
花と緑の振興センターから徒歩15分ほどの場所に、安行原イチリンソウ自生地があります。川口市指定の天然記念物でもあり、保存会の方々によって手厚く保護されています。残念ながらちょっと早かったようで、花はポツポツと咲いているという感じでしたが、満開時はさぞかし美しいだろうと想像します。
土曜日は汗ばむくらいの暑さでしたが、イチリンソウの自生地はちょっとひんやり。そして、つたない写真では伝わりにくいと思いますが、柵で囲われた一画だけは神秘的な感じさえしました。
言葉にはしづらいのですが、泉から滾々と清水が湧き出ているようなイメージ。目には見えないエネルギーが溢れ出しているような感じです。上手に言葉に紡ぐことができないのがもどかしいのですが、機会があったらご自身の目で確かめてみてください。
(ニューフィー高山)


