人生の最後に食べたい料理 | ブルパのみゅみゅみゅMUSIC&NOVEL

「人生の最後に食べたい料理」といえば、Nステーションの『最後の晩餐』を思い出された方もいるのでは。


「人生の最後に食べたいものは何か」というテーマで久米宏さんが著名人と対談するという人気企画で、確か単行本にもなっていたと思いますが、僕は読んでいませんし、『最後の晩餐』も観ていないので、出演された方が何を食べたいと言ったのかは知りません。


ただ、『 The Silence of the Lambs(羊たちの沈黙)』が公開されてしばらく経った頃でしょうか、ハンニバル・レクターを演じた、アンソニー・ホプキンスさんが出演された回はたまたま観ていました。


噛み合わない会話といったらいいのか、結局、彼は質問には答えず、「人生の最後に食べたいものはなにか」という質問自体ナンセンスというか、よくわからないといったニュアンスだったように記憶しています。


アンソニー・ホプキンスさんがなぜ答えなかったのかはわかりません。たまたま機嫌が悪かっただけかもしれませんし、何か特別な想いがあったのかもしれません。でも、この手の質問には、僕もどう答えていいものか真剣に悩んでしまいます。


僕は食いしん坊だと思いますし、食に対する興味や関心もおそらく人一倍あると思いますが、自分は何を食べたいかを考えてみても、結局、浮かんできませんでした。


もちろん、「カレーが食べたい!」とか、軽いノリで答えてもいいんだということはわかっています。わかってはいますけど、そこで思考がストップしてしまうんですよね。「好きな食べ物はなに?」という質問なら、スンナリと出てくると思うのですけれど。


軽々しく「人生の最後……」を口にするのは不謹慎だと思っているわけではありませんし、死というものが身近でないからピンとこないというわけでもありません。


うまく考えがまとまらず、自分でも、もどかしいのですけれど、「人生の最後」を口にするにはまだ早い……うーん、ちょっと違うな。そうじゃなくて、たとえば「どう死にたいか」という、「死に際の美学」のようなものに似た胡散臭さを感じるからかもしれません。


「どう死ぬか」より「どう生きるか」だと思いますし、「人生の最後に何を食べるか」より、「今、自分の大切な人と一緒に何を食べるか」が僕にとっては遥かに大事なことだからかもしれません。


                   (道秋ナオ)


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