職場は観光地にあるショップ
お店のBGMは社長チョイスの昔なつかし曲
本日、レコードから流れてきたのはサザンオールスターズ
「人気者で行こう」というアルバム
ミス・ブランニューデイ他13曲は本当に素晴らしい
A面の1曲目から、よく聞いていた18歳のころにワープ
高校卒業して、上京する同級生に呼び出され
喫茶店で思いを伝えられた
わたしは、母の癌闘病で大学進学をあきらめて就職していたので
大人をきどって、
飲めないブラックコーヒーを頼み、足を組んだ
コーヒーなんて飲んだことない私には、ブラックなんて飲めるはずもないのだが
同級生は、去る前に渾身の思いをサザンの選りすぐりの曲をカセットテープに収め
歌詞を書いたノートと共に渡してくれた
ノートは、当時私が好きだったミッキーマウスのノートで
カセットテープはメタルの重たいものだった
ノートにはカセットテープに入っている曲の歌詞がすべて書いてあった
ところどころ、自分の思いを重ねて文字が赤くなっていた
なんて粋なことをする人なんだろう、
こんな素敵な気持ちの伝え方ってあるんだと感心した
しかし、無情にも心は動かず
きっと、彼もそんなことは求めてもなく、ただ気持ちを伝えたかったのだろうなと
感じた
その後、サザンの曲が大好きになったのも彼のおかげ
そして、何十年たってもサザンの曲を聴くとその時を必ず思い出すのも
何も始まらなかったからこその賜物
その時が何十年も心に残っているという意味では、彼はある意味勝利者だ
年を重ねると、そういうピュアな思い出がたくさんあればあるほど心救われる
ようで有難い
そんな感謝でいっぱいになった1日でした
[尚松1]合う巣