「服は肩で着る」といわれるほど、肩回りのシルエットは重要です。

 

衣服は肩線から垂れ下がった状態で支えられているため、肩が支点となってシルエットを形成する土台になっています。そのため、肩線全体で衣服を支えると楽に着られて着心地の良い服になります。

 

衣服の着易さのポイントとして、肩回りや胸回りなどのバランス設計が大切になります。下記のようなことが原因で「ツレ」とか、「しわ」などシルエットの崩れがあったら、バランス補正が必要です。

 

第1のポイントは、前丈と後丈のバランスチェックです。前丈と後丈の差寸は、胸部(バストの高さなど)や背部(肩甲骨の高さなど)の体型バランスを知る基準にもなります。

 

1)  衿が後ろに抜ける場合は、後丈が前丈に対して短くなっていますし、後ろ衿が首にせり上がって来る場合は、後丈が前丈に対して長くなっています。

 

2)  体型が反身体の場合は、身体が後方に反る分だけ前丈が不足します。屈身体は前に屈む分だけ後丈が不足します。

 

3)   胸回りはバスト寸法だけだと窮屈になり、前の裾が持ち上がることがあります。胸の高さも表現する必要があるので、前丈を長くします。

 

これらのバランスが適正であるかどうかは、 シルエットが肩からスーッと落ちて前の打ち合わせが開いたり重なったりしているかでチェックできます。後丈と前丈の差寸をチェックすることは大事です。

 

 

第2のポイントは、肩傾斜です。

 

肩傾斜とはいかり肩、あるいはなで肩のことです。いかり肩だと肩幅が狭いことが多い。この場合、肩の傾斜を修正することになります。

 

腕の運動量は袖山の高さによって支配されますが、身頃の肩傾斜はそれ以上に重要です。運動機能の動きを吸収するには、パターン上の「ゆとり」分量が必要になります。つまりは、腕の運動機能は肩傾斜という「ゆとり」によって支配されるということです。

 

見た目を美しくしたいのであれば、肩傾斜はなるべくなで肩にしなければならず、運動機能を持たせたいのであれば、いかり肩の身頃にしなければなりません。しかしいかり肩にすればするほど、見た目の美しさが損なわれます。

 

肩傾斜を何度に設定するかは、いかり肩にするかなで肩にするか変わってきます。

 

 

第3のポイントは、アームホールのバランス調整です。

 

腕を動かしやすい服とは、アームホールが小さく、前身頃の持ち上がりが少ないものです。

 

アームホールは大きくすると、腕を上げたときに前身頃全体も一緒に引っ張られるため、腕が動きにくくなります。反対にアームホールを小さくすると、腕は動かしやすくなりますが、袖が細くなるため、より窮屈になります。

 

腕を快適に動かすために最も重要なのが、アームホールの下部「カマ底」です。

カマ底を上に上げるとアームホールが小さくなり、腕の稼働範囲が広がります。下に下げた場合はアームホールは大きくなりますが、腕を上げるときに袖と身頃に引っ張られるため負荷がかかってしまいます。

 

シルエットの崩れには、地の目線の流れに注目します。バランスが合っているパターンで組み立てたら、基準線は水平であり、垂直であるはずで、地の目線も水平、垂直になっています。これらがずれていると、何処かに不自然な「ツレ」や「しわ」ができます。

 

めぐもバランスだにゃー

 

 

 

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