小学生のころ、体操服は男女ともに同じものを着ていた。

 

中学生でも同じだと思っていた。

 

それが、違ったのだ。

 

女子の履いていた「半ズボン」は、

「ブルマ」と呼ぶことを後で知り、

何だか変な名前だな、と思った。

 

その後も、運動場で、体育の授業は繰り返された。

男子、女子ともに短距離走だったか。

 

同じ運動場を男女で使用する。

その度、私は女子の走っている所をよそ見する。

 

先生に注意されたことはなかった。

でも、「集中していないな」と思われたことだろう。

 

 

中学校に入学した。

 

制服があり、男子は黒の詰襟、女子は紺のブレザーを着る。

 

新しいことに慣れるまで時間がかかった。

 

 

 

体育の時間、中学からは男女分かれて授業を受ける。

 

この時期は、女子のほうが背が高く、力も強い。

 

6年の頃はあまり感じなかったけれども、

中学で、体力差が出てくる。

 

男子が半袖半ズボンで整列していると、女子が現れた。

先生のゐる所まで、私たちの数十m前を、走る。

あれは、何を履いているのだろう?

と私は思った。

 

男子は、トランクスを少し長くしたような半ズボン。

女子は、半ズボンの端を切ったような、短く、体にくっ付いたようなズボン。

男子よりも、太腿が見えて、白く目立っている。

 

ぎこちなく、走っている。

少しうつむき加減に、通り過ぎて行った。

 

何だろう、女子は何であんなズボン履くのかな、

変わったズボンだなあ、

と疑問に思いつつ、体育の授業を受けていた私。

 

授業が終わると、男子も女子も制服に着替え、

教室での授業に戻った。