No.323 越境EC クロスボーダートレーディング ブログ
今年もあと5日ほどで終わります。そこで、2016年の越境ECについて私の主観でまとめます。
今年は波乱の年でした。
年が明けてから3月始め頃までは中国バブルはまだまだ続くものと思ってました。ところが、中国政府が突如越境EC輸入物品に関して輸入制度を厳しくすると発表。
雲行きが怪しくなり、新制度が発令された4月8日以降は中国税関で大混乱!
保税区に入れることができない商品があったり、保税区にある商品が出せなかったりで大変でした。
更に対元に対しても円高!
混乱のさなか、6月1日からの日本郵便のEMS値上げ。
出荷体制の見直しで各出店者は大忙しでした。この『税関制度変更』『円高』『EMS送料値上』のトリプルパンチで中国向け越境ECバブルが見事にはじけました‼️
今年の11月11日『独身の日』のセールは寒い結果に終わった日本企業の方が多いと思います。
中国越境ECにおける日本セラーにも大きく変化があった年でした。
Tmallの方針でメーカーもしくは超大手小売店しか出店できなくなったことです。
これによって中国越境ECに挑戦しようとする日本企業が一気に中国市場を失ってしまったように思います。
売るところが無くなってしまったのです。
もちろん売ろうと思えば京東商城WORLD WIDEとかありますが、Tmallに比べるとどうしても市場が小さいですから。
越境ECを推す仕事をしている私としては中国を推せなくなりました。
これが非常に痛かった・・・。
でも最近は流れが少しづつ変わりつつあります。
まだ、市場でのパワーは小さいかもしれませんが着実にTmall GLobalに代わるマーケットプレイスが育ちつつあります。
代表的なものは、
日本にも支店があるため、Tmallより参入が非常にしやすく物流も請負ってくれます。
今後はこういったサイトが力をつけていって、日本企業と中国消費者との架け橋となるかもしれません。
英語圏越境ECについては元気のない年でした。
円高に始まりAmazonアメリカ出品の価格競争激化等、中国の影に隠れてました。
数年前はebay新規出店者が多かったのですが、近年は海外Amazon出店者の方が多いように思います。
ebayとAmazonを比べると明らかにAmazonの方が出品は簡単ですから。
でも、長く海外販売を続けるのであればebayの方がセラーとしての色を出せるので良いかと感じています。
フェイズブックセラーも結構増えてきました。セラーとしての色が一番出せて、価格競争に巻き込まれにくいのが特徴。
間接的な越境ECとして発送代行・購買代行がありますが、この市場も成熟してきました。
あらたなステージへ動きつつあります。
来年以降の越境ECは多様化するでしょう。
欧米向けはebay・Amazon、中国向けはTmallといった『お決まり』は徐々に弱まっていくように思います。
日本企業が越境ECを始めるためのプラットフォームはこれからどんどん出てきます。
来年は越境ECプラットフォーム戦国時代の幕開けのような気がします。
あくまでも私の主観ですが…。
来年も私と関わりのあるお客様を全力でサポートしていきます❗️
よいお年を‼️
あとがき、
(あくまでも、個人的な考え•情報を発信しております。)
所属: 物流会社
越境EC 海外販売
保有資格: 通関士 国際複合輸送士 貿易実務