No.315  越境EC クロスボーダートレーディング ブログ



2016年3月28日に日本郵便から「国際郵便物に係る通関業務の有料化」についてプレスリリースされてました。

簡単に言うと、商品価格20万円以上の商品を輸出入する時は税関に申告しないといけないから、申告の手数料を今まで無料だったけどお金ちょうだい!ってこと。

物流会社からすると、今まで約7年間よく無料でやってたなと思う。

税関への申告となると、申告書作成するにあたり差出人とのやり取りや税関とのやり取りが作業として増える。

それが、無料でしたから。

具体的な費用は、以下の写真のとおりです。
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この値段をみて、普通の人が見たら高い❗️って思うかもしれませんが非常に安いです。

通関業法で申告時の1件の手数料最高金額は決められてます。これ以上の価格を輸出入者に請求したらダメって価格。
輸出申告の場合、3品目までの申告を1件とみなし、3品目を超える申告については、1 件にその超える欄数 5 品目までごとに 1 件とみなして加算した件数とする。輸入申告の場合、2品目までの申告を1件とみなし、2品目を超える申告については、1件にその超える欄数 4 品目までごとに 1 件とみなして加算した件数とする。

輸出なら1件5900円
輸入なら1件11800円

普通の通関業者は大口のお客様でない限り、最高金額請求することが多いと思う。

郵便の場合は輸出なら2800円ですから、1年に1個しかださいない人でも2800円。

安い❗️

でも、今まで正式な輸出入をしたことがない人ならこの金額は抵抗あるだろうな。


注意しないといけないのは、「輸入の場合」は商品の品目数によって手数料が変わるってこと。

・2品目まで 6600円
・6品目まで 9300円
・7品目以上12000円

この品目数っていうのは、単純な商品毎じゃなくて統計品目番号毎。

例えば、シャツなら男性用・女性用・綿・絹 等によって品目数は増えます。

中国から国際郵便で輸入して国内販売している人で、品目数が多い場合は非常に痛いでしょうね。

でも、今まで無料がおかしい・・・・。




あとがき、

(あくまでも、個人的な考え•情報を発信しております。)

所属: 物流会社
越境EC国際郵便 海外販売 
保有資格: 通関士 国際複合輸送士 貿易実務