アナリストレポート
- 欧 7月ユーロ圏消費者信頼感指数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 6月中古住宅販売件数
- 米 6月景気先行指数
注目されていた議会証言でバーナンキ議長は、「米景気は緩やかに回復している」としながらも「異例なほど不透明」との認識を示しました。
また、今後講じ得る対策についての詳細には言及がなく、政策金利を「長期にわたり」低水準に据え置くとの方針を改めて表明しました。
市場は、このところ続いている米経済指標の悪化を受け、何らかの景気対策を期待していた向きもあり、この部分での発言がなかったことから株式市場は全面安で引けています。
円は引き続き株式市場の動向を見ながらの展開でしたが、NYダウが大幅に下落した割には円買いがそれ程進まなかったという印象です。
ドル円が87円から大きく上昇する気配は見られませんが、一気に85円を目指す展開でもなさそうです。
このまま、もみ合いが続くと、足元では「三角保ち合い」が形成されそうな状況ですが、現状では依然として下落リスクの方が高いと見ています。
下値のメドとしては19日に記録した86円30辺りが重要で、この水準を完全に下抜けするとドル売りにやや勢いがでてくる可能性があります。
また、そのような状況下で「日銀による追加金融緩和」などの話が出てくるかどうかにも注目したいところです。
ユーロドルの値動きが軽やかです。
二日前に1.30台前半まで上昇し、天井をつけたあとは連日大台替えを行いながら下落しています。
1.29台前半でもみ合い。その後一気に1.28台前半まで下げ、昨日のNYでは1.27台前半までの下げを見せています。
現在、日足では一目均衡の「雲」に入っており、やや抵抗を見せている状況ですがこの水準からもう一段下落するかどうかは不透明です。
明日にはストレステストの結果発表が控えており、内容を見ずにここからショートを振るにはリスクが高すぎます。
ただ、欧州の財政問題解決への処方箋が見つかっていない以上、ストレステストの結果「欧州金融機関への不安が払拭される」というだけでは、ユーロの戻りは限定的だと考え得ざるを得ません。
結局、ドルも買えないしユーロも依然として買えない状況の中、「仕方ないから円を買おう」ということの様です。
その円にしても政府は月例経済報告で、欧州の景気の影響に加え、米国の影響もリスクとの判断を示しています。
自動車、家電製品のエコポイント制度の期限が近いこともあり、本邦の景気先行きは不透明です。
このところの暑さが個人消費を押し上げるとの報道がありましたが、景気も「天候頼み」ではやや不安です。
本日も昨日に引き続きバーナンキ議長の議会証言が下院で行われます。
具体的な景気対策に触れるのかどうかが注目されますが、中古住宅販売件数の発表も気になるところです。
既に成約件数が落ちていることが確認されていることから、ポジティブサプライズはなさそうです。