二、三ヶ月に一度、烏や猫にゴミ置場が荒らされる。
可燃ゴミの日を守らずに前日、前々日に出す住人がいるのだ。
せめて鳥避けのネットだけでもかけてくれればいいのになぁ…。
出したのはおそらくあの家だと分かるものの、そこの住人はそのゴミの上を車で通って行った。
平気なのかな。
仕事に間に合わず、やむを得ないと思っているのかな。
いろいろな思いが錯綜する。一度二度ならまだしも、今回で何回目だろう。
誰かがやってくれると放っておくのだろうか。
散乱したゴミをそのままにも出来ず、ビニール手袋、箒、塵取りを持って掃除に行く。
あぁ、生ゴミ…。
出した人が掃除をすべきなのに。
どうして私がこんなことを…。
心の広い人なら
「私は家にいるし、時間があるから」
と、人を責めたりせずに片付けるのかも知れない。
私がやっていることは、ただの自己満足に過ぎないのかな…。
そんなことを考えながら作業をしていると
「いつもお掃除大変ね」
突然声をかけられた。
近所に住む顔見知りのおばさんだ。
おばさんは、私が何度か掃除をしているのを見ていたらしい。
「あなたが出した訳じゃないのにねぇ。最近の若い人はゴミ出しのルールも守れないのかしら」
ひとしきり「最近の若い人は…」を話し終えたおばさんは、趣味で作っているというミニトマトをくれて去って行った。
褒められたくて掃除をしていた訳ではないけれど、そうやって見てくれていた人がいるのは嬉しい。
ゴミ置場は綺麗になって、心は温かくなって、新鮮なトマトまで頂いて、幸せな気分で帰宅した。
でも…
一つ気になることが…。
私の母と同じ年代と思われるおばさん…
あなたから見て私は
「最近の若い人」に入っていないのですか…?
