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大怪獣が2歳を過ぎた頃のこと。


胎内にいた記憶がある子もいる、との雑誌の記事が目に留まった。


そんな記憶は本当にあるのかね。半信半疑ながら大怪獣に聞いてみる。

お母さんのお腹の中にいた時のこと、覚えてる?

「うん。暗かったよ。少し明るくなったら首が苦しい~苦しい~ってなったの。」

と首を押さえる大怪獣。



!!



誰かに聞いたの?

「ううん」



私の背筋に冷たいものが流れる。





臍の緒…。





…そう。巻き付いていたね、臍の緒。

お母さん、微弱陣痛で辛かったよ。だけどあなたも苦しかったんだね。



じんわりと温かいものが込み上げてくる。

一緒に頑張ってくれて、そして生まれてきてくれてありがとうね。





そして昨日。

3歳を過ぎた小怪獣に同じ質問をしてみた。以前聞いた時にはこちらの問いの意味が分からなかったようだけど、今なら分かるよね。

どうだった?

「ん~とね、ヘンな臭いがしたの。でね、僕は(機関車)トーマスで遊んでたんだよ。」



はぁ…。

聞くんじゃなかった…。

時期が遅すぎたか、覚えがなかったのか知る由もないけれど、母は少し残念だよ。何故にトーマス?



小怪獣くん。
聞いておいて申し訳ないんだが、お母さんは大怪獣の言葉のみを心の『だいじだいじ箱』にしまうことにするよ。



でもでも


君も生まれてきてくれてありがとうね。