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昨年夏に購入した「ぴよぴよ帽」。



出先で大怪獣の帽子を忘れたことに気付いた。午前中は雲が出て涼しいくらいだったのに、午後からは真夏の日差しが照りつけている。

その時私達がいたのは、ちょっと名の知れた神社の境内だった。

仲見世で売ってるかな…。

ひとまず覗いてみよう。

「あ、僕これ欲しい!」

小怪獣が指差す先を見ると、鳥の形をした帽子が私達を見つめていた。

……………。

お母さん、それはちょっと…。

それに僕の帽子は持ってきてるよ。

「ピンクと青があるから、お姉ちゃんがピンクで、弟くんが青かな」

お店の人も煽ってくる。

こういったものに興味がない大怪獣が異議を唱えて終わるはず、だった。

「ぴよぴよ帽、ウケるかなぁ」

…ああ、大怪獣まで乗り気だ。ぴよぴよ帽と命名までしている。

公園で遊ぶ予定もあるし、帽子は欲しい。すぐに駄目になっても諦めがつく値段だ。やむを得ない、か。

支払いを済ませ振り返ると、ぴよぴよ帽をかぶった2人がニヤニヤしている。

やっぱり恥ずかしいなぁ…。まぁ何回も使うものでもないからいいか…。



そのぴよぴよ帽。昨年酷使したにも関わらず、ほつれもせず、型崩れもせず、色褪せもせずに健在だ。大怪獣が

「ぴよぴよ帽の季節だね」

なんて言っているところを見ると、今年も出番は多いのか……。




ぴよぴよ帽 嗚呼ぴよぴよ帽 ぴよぴよ帽