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映画館で映画を観た。足を運ぶのは何年ぶりだろう。

タイトルは『4分間のピアニスト』。既にDVDレンタルも始まっている、2006年ドイツの映画だ。内容を全く知らないまま席に着く。


天才的なピアノの才能を持ちながら、過ちをおかして囚われた少女と、彼女の才能を開花させることにすべてを賭ける年老いた女性教師の物語。

見終えた後に「楽しかったね」「感動して涙が出ちゃった」という種類の映画ではなかった。主題が重い。

劇中で女性教師が亡き恋人を想い、言う。

才能があったかも知れないのに。才能を見つけるべく努力をしたかも知れないのに。


才能を見出だし開花させる。


個人の持つ能力は様々だ。また他者がそれをどう感じるかも様々。

この映画の少女のように、飛び抜けた感性やテクニックを有するのも才能。

「サザエさん」のマスオさんのように、饅頭の白餡と黒餡を外から見ただけで区別できるのも才能。

多くの場合、少女の方が評価されるだろう。彼女が「才能がある」と認められることを欲しても欲しなくとも。

才能とは、自分の内なる声を聞き、できることややりたいことを追求していった結果、花開くものなのか…?



――類いまれな才能を持ちながら、人生は過ちばかり
自由をつかむために彼女に残された演奏時間は、たったの4分間だった――

人は自分が思う以上に自由を手にしていて、自由を考えずにいられる、それだけで幸せなことなのかも知れない。

可能性を活かすもそうでないも自分次第。生きること、生きていることに意味を持たせるか否かも自分次第。

2時間程の上映だったが、思うところの多い映画だった。

ストーリーもキャストも知らずに映画を選ぶのも、たまにはいいね。