鷺沢 萠
なぜか最近の私は女性の作家のモノしか読まない
おまけにミステリーとかサスペンスは読まないから
読むモノはほとんど恋愛モノに限られてしまう。
その上、年齢層も私とかけ離れた作家は避けてしまって
ものすご~く許容範囲の狭い読者。
鷺沢萌はこの小説がお初です。
「失恋」をテーマに短編のモノが4話
読んでいて、なんかそれぞれにイタかった
それぞれ自分がこんな想いをしてきたな。。
それも、そんなに遠い昔じゃなく
イタイ想いを抱いた相手は同一人物だし
この4話の中の「欲望」
これは、男性の主人公、悠介が大学時代から十数年、
友だちとして付き合ってきた女性、黎子との
時の流れを語っているのだけど
黎子が悠介もよく知る男と結婚し
数年後、黎子が離婚を決心した時に
「別れることにしたわ」
「あたし、あの人を救いたかったんだと思う」
「救いたかった、って、言葉はキレイだけどね。
でも結局はそれも自分の欲望だったんだよね。
あたしは『彼を救いたい』っていう自分の欲望のせいで
勝手に傷ついたり泣いたりしていたんだと思う」
「…欲望は捨てることにしたよ、悠ちゃん」
その数年後、悠介は黎子が寝息を立てている隣で
「誰かが誰かを救いたいと思うのは全てが
自分勝手な欲望なのか…」と自問自答している。。
難しいよね、これって
詳しいあらすじまで書けないから
「え?何が??」って言われてしまうだろうけど。。(^^;)
救いたいと思う気持ちだけで
本当に相手を救えないのは
ただの自分の欲望…?
「卵が先か鶏が先か」みたいに
考え出したらキリがない。。
それは私だけかな?
でもね、解説で小池真理子が
「そうそう、それで良いのよね!」って明快な解説をしてくれてる。
それでもまだ私は
「卵が先か、鶏が先か」って考えてたりする。。
イタかったけど、面白かったし考えさせられたな。
